過去ログ - 老兵や古兵って響きからしてカッコいいよな! というわけでSS書く
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12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/02/10(日) 13:56:20.25 ID:Xs4uGvw2o

(……何が遮ってるんだ?)
 大きな壁と錯覚する。だが違う。それは――
「頼もう」
 もう一度声がした。人。人間だ。

 大きな男だった。横にも縦にもがっしりと角ばり、顔が入口の上に半分見えなくなっている。
 つまり男の目はこちらから見えないわけだが、男は道場を平然と睥睨している。その気配がする。

「誰だ」
 険しい声が上がった。弥助の背後、上座から父が発したものだ。
 大男はそれを聞いて、戸口から見える口元をにやりと釣り上げてみせた。
「大蝮……と呼ばれてるな」

 それを聞いて反応したのは、ただの一人、小太郎だけだった。
「道場破り……」
 ぽつりとつぶやく彼の声に応えるように、大男が戸口をくぐる。
「ここの道場主と話をさせてもらおうか」



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