過去ログ - 【安価】インデックス「フィアンマのばか」フィアンマ「…拗ねるな」
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[saga]
2013/02/11(月) 01:00:35.42 ID:X5A5Cs+Z0
フィアンマ「…俺様が救われるべき人間ではなく…救うべき人間だからかな」
『救世主』として産まれてきた。
救うべき人間として、この世界に生を受けた。
母親の顔など遠く昔でもう思い出せないが、聖女のような母親から生まれた。
時に四肢を切断され、時に現人神として隔離され、時に理不尽な暴力にさらされ。
それでも一人で居る事を選ぶだけで、ただの一度も誰にも助けを求めなかったのは。
自分は助けなど無くとも大丈夫というプライドなどではなく。
フィアンマ「お前の願いを叶えてやりたい気持ちは、確かにここにある。だが、…お前が指摘した通り、戦争になるのが怖くて踏み出せていない。俺様の本質は臆病な人間なんだよ。ここぞという時で、何かをするのが怖いんだ。信じて待って裏切られるのも、こちらから裏切って後々苦しい思いをするのも嫌なんだ。誰かを傷つけたくて生きている訳ではないし、誰かに縋りたい訳でもない。そんなことが許される人間だとも思っていない。………俺様は今すぐにでも、死にたいよ。約束をしておきながら果たせず、不誠実で、人間不信で、愚かで、…そんな自分自身が大嫌いだ」
元より、救世主とはそんな生き物なのだろう。
世界を救っても、罵倒されながら死んでいく。
彼はいつでも報われない人生を突き進んできた。
そして、それが当然だと思っている節さえある。
ヴェント「……、バカね、本当に」
そういうところが嫌いになれないのだ、と。
そういうところが好きなのだ、と。
ヴェントは唇を噛み、しばらく彼を抱きしめたままでいた。
夜が明けるまで、ずっと、ずっと。
翌朝。
ヴェントを帰したフィアンマは、溶き卵に砂糖を混ぜていた。
甘い甘い卵焼きを作る為である。
丁寧に砂糖を溶かしていると、五和が起きだしてきた。
五和「う、うう、頭が…はっ、朝ごはん私作りますっ」
フィアンマ「二日酔いに見えるが。顔を洗ってこい」
肩を竦め、フィアンマは淡々とフライパンを熱した。
五和は落ち込みながらも一度洗面所に引っ込み、顔を洗って戻って来た。
五和「あ、あの、…昨夜の記憶があんまり無くてですね、…私、何かご迷惑を…?」
フィアンマ「
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