過去ログ - 【安価】インデックス「フィアンマのばか」フィアンマ「…拗ねるな」
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788: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2013/02/16(土) 20:06:17.21 ID:nnduSmh10

「チッ、……――――十字架は悪性の拒絶を示す」

彼は十字架を毟り、バッと撒いた。
彼の詠唱と共に、十字架のアクセサリーは姿を変えた。
十字架は凹凸をはめ込むように、そして、間の上条を押し潰すように、降ってくる。

「アニェーゼ=サンクティスが逃亡してしまった以上、私は役目を全う出来ない。で、あるならば。我らが主の御心を否定せし忌々しい右手を持ったこの男を殺すことで、私はローマ正教へ報いる!! は、ははははははああああっっ!! 私の、勝ちだぁああああ!」

彼は感極まったように、両腕を高く振り上げる。
勝利の雄叫びを叫び、彼は何事かをした。
目の前の異教徒を殺した今、『女王艦隊』と共に、神へ殉じようと考えたのだろう。

対して。
上条は十字架に押しつぶされる直前、頭を、次いで左胸を右手でかばった。
脚が少し潰されたが、それでも右手を横に振るって十字架を破壊する。
みっともなく這い蹲らず、気力だけで立ち上がり、彼は右拳を握った。
そのまま、勝利の誤韻に浸っているビアージオへ、特攻する。

「そりゃ良かったな。神に祈ってろ、バカ野郎!」

そして、右拳が。
ビアージオの顔面へ、ヒットした。
彼の体は二転三転しながら壁に叩きつけられる。
上条はげほげほと噎せ、崩れゆく氷の船に焦る。
逃げようかとも思ったが、間に合いそうにない。

しかし、体感時間から考慮して、アニェーゼやオルソラ達は逃げ切れた筈だ。

侵食してきた海水に、上条は不愉快そうに眉を寄せて。
だが、潰れた脚はまともに動いてくれず、彼は座って、上を見上げた。


(ちく、しょう。……やっぱ、俺じゃ、お兄ちゃんみてえには、なれねえのかな…)






フィアンマはナイフを懐に隠し、上条当麻に接触していた。
人的緩衝材として、オッレルスが同じ場に居る。

上条「何の用だよ、テメェ。まさか、またインデックスを…いや、俺を…?」

彼は警戒し、後ずさる。

オッレルス「…やるならひと思いに殺った方が良い」

上条を殺せば、元の世界に戻れる。
それが一番残酷で、一番手っ取り早い方法。
自分が大切に思う上条を守りたいのなら。
今ここで、"この少年"を殺すべきだ。

彼の言葉に、フィアンマは沈黙した。

上条「俺の幻想殺しを…?」

フィアンマ「>>790


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