過去ログ - 【安価】インデックス「フィアンマのばか」フィアンマ「…拗ねるな」
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927: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2013/02/17(日) 13:31:06.12 ID:r6L3m4PP0

オッレルス「元が魔術師で、しかも"右席"だからな」

そのことを鑑みて、彼は予想する。

オッレルス「せいぜい、あと遅くて1日…早くて、今日中だろう。というか、早く完成させないとなんかヤバい気がするし」

シルビア「ヤバいって何が」

オッレルス「予感だから、何とも。…まぁ、彼もまた魔神のなり損ない…いや、俺とは違って、敢えて魔神に"ならなかった"人間だ、そう簡単には死なないと思いたいね」

言って、彼はフィアンマに追加の写本を手渡す。
フィアンマが自分の家族に顔を合わせない理由は簡単だ。
自分の家族達が、愛する人間が、嘘をつくのが苦手だからだ。
揃って糾弾されれば、今、聖ピエトロ大聖堂の奥に居る男が何をしでかすかわからない。
守る為に、今はまだ、直接的に接触はしないでいる。

フィアンマ「……、」

彼は右方のフィアンマを装って(というよりも彼自身が本物なのだが)、連絡をした。
彼の脳内に届く部下の報告に、フィアンマは言葉を喪う。

オッレルス「…どうかしたのか?」

フィアンマ「……少し出かけてくる」

言って、彼は写本を放る。
止める間も無く、彼は出かけていった。




やって来たのは、バチカン市内のとある病院だった。
二人部屋の病室、隣り合ったベッドで気を失っているのは、ヴェントとアックアだ。

フィアンマ「…俺様が少しでも有利になるように、……攻撃をしたのか」

一撃でも食らわせることで、自分がヤツと戦う時、有利になるように。

彼は、二人の部下を見下ろした。
唇を噛み締める。だから、追い詰めるなと言ったのに。
善意が必ずしも良い結果に繋がるとは限らない。
追い詰めるなと、心から心配の言葉をかけた彼の負担を少しでも減らす為に、この二人は命を賭した。
その結果が、昏倒。『聖なる右』で攻撃を食らったのだろう、その一撃はとてつもなく重かった筈だ。

痛かったはずだ。
怖かったはずだ。
苦しかったはずだ。

自分の、せいだ。

フィアンマ「……」

血が出る程、キツく唇を噛む。
不甲斐なさに出てきた涙を、左手の甲で拭う。

ふと、前方のヴェントが目を覚ました。

彼女は体が指先一本まともに動かせないことを自覚し。
フィアンマを見やり、その様子に"彼"である、と安堵した。

フィアンマ「…ヴェント、…」

ヴェント「>>929


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