過去ログ - 【安価】インデックス「フィアンマのばか」フィアンマ「…拗ねるな」
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996: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2013/02/17(日) 20:19:20.39 ID:OrjaeYDr0
>>988 20:07:13.8『3』 結果:奇数 本物の救世主はやっぱり幸運だな…神に愛されてる》




『熾天玉座』が、発動した。
一方の身体が吹き飛ばされ、冷たい大聖堂の壁へ叩きつけられる。
肺の中の空気を全て吐き出し、右方のフィアンマは歯を食いしばる。
身体中が悲鳴をあげている。だが、まだ立てない訳ではない。
銃は衝撃を受けたせいで何処かへ吹っ飛んでしまったが、まだ起死回生の手段はある。
震える手で、鋭いナイフを取り出した。フィアンマが、無防備にも歩み寄ってくる。

「げほ、……げほ…は、ぁ」
「………頭は冷えたか」

金色の双眸が、フィアンマを睨みつける。
憎悪と敵意に満ちた、鋭すぎる凶器のような視線だった。
素早く動いた右手を、フィアンマは左手で掴む。
首筋スレスレで動きを止めた。右方のフィアンマの手を掴んだまま、彼は視線を合わせた。
物事をよく知らない子供が、凶事に及ぼうとしているのを、食い止めるように。

「貴、様……っ」
「…お前の気持ちは、理解出来ない訳でもない。俺様が後六百年若ければ、同じようなことを考えた」

ぐ、と力を込める。
右方のフィアンマの右手から、ナイフが落ちて転がった。

「………お前は、世界の誰かに認めて欲しかった。いいや、世界に認めて欲しかった。何度も頑張って、何度も苦しんで、その想いを誰かに知って欲しかった。なら、こんな方法ではダメだ。これでは、何の意味もない」
「…俺、様は」

右方のフィアンマは、視線を床に落とす。
抵抗する体力が、残っていなかった。

「…>>998



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