過去ログ - 凛「まどか? 聞いたことの無いサーヴァントだわ」
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◆7F1xhg7Fvs
[saga]
2013/02/19(火) 02:00:20.64 ID:UvzXIEuio
「士郎君、行ったわね」
「ああ……」
ワルサーWA2000を抱えて、切嗣が歩き出す。
夜間用の狙撃銃。全長が短く持ち運びに便利なのが利点だが、いささか形状が変わっている。
ほむらによる強化。多少の神秘を付与された弾はサーヴァント相手でも少しはダメージを与えられる。
口径の広がった弾に合わせてカスタマイズされた銃は重くなっているが、対サーヴァントを考えるなら仕方ない。
「大体100mが限度。忘れないで」
切嗣のコートのポケットに、ほむらが宝石を入れる。
紫色の宝石は、その濁りによってグラデーションが生まれている。
第三魔法、ソウルジェム。彼女自身の魂をマテリアライズしたそれが破壊されない限り、肉体が死のうとほむらは再生できる。
「さあ。行こうか」
「ええ。私たちの血塗られた未来のために」
「僕たちの血塗られた過去のために」
その言葉はどちらも等しく正しい。
これまでの生き方を無駄にしないために、これまでの生き方を続ける以外の方法が見つからなかった二人。
繰り返す。何度でも繰り返す。目的を達成する時まで――。
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