過去ログ - 凛「まどか? 聞いたことの無いサーヴァントだわ」
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584: ◆7F1xhg7Fvs[saga]
2013/02/21(木) 01:45:05.08 ID:73CrK4g5o
逃げ場が無い以上、相手がこちらに向かってくるのは何もおかしいことではない。

だが既に解放された光を止めることはできない。今から何をしてももはや遅い。
最強の剣を止めえるものがあるとすれば、そんなものはこの剣の鞘くらいだ。目の前の男がそれを持っているはずが無い。

   アンリミテッド・ドリーム・ワークス
「――  四次元ポケット  」

なのに。

何か白い布袋のようなものが引き延ばされ、異界が目の前を覆う。
覗き込むだけでこれまでの常識を否定されるような。理解の及ばぬ空間。
白くて黒くて赤くて青くて。どこまで広がっているようにも、薄っぺらい平面の絵のようにも見える。

約束された勝利の剣から打ち出された光がその異界へと進んでいく。
その光はどんなものでも打ち倒し、必ず使い手に勝利をもたらすはずなのに、どこまでいっても光が異界を抜け出せない。

極光が異界の入り口を覆い、その異常な世界が見えなくなる。

いや、視界が白く染まったのは、俺が力尽きておかしくなっただけだったのかもしれない。
全ての魔力を使い切って、魔術回路の熱が痛い。頭の骨に亀裂が入ってるんじゃないかと思うほど鋭い頭痛がする。

無限に広がる世界に挑む無敵の剣。その結末を見る前に、俺の意識が限界を迎えた。



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