過去ログ - 凛「まどか? 聞いたことの無いサーヴァントだわ」
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◆7F1xhg7Fvs
[saga]
2013/03/03(日) 02:04:17.78 ID:O3k24ACgo
このとき間桐家の電話が鳴ることは無く、魔術の使用が感じられることも無い。
魔力の消え失せた世界の新しい術式は、マナもオドも使わない。
体系の違いすぎる術は、この通常の魔術を想定している限り認識できない。
アサシンが、呼び出し音のなっていない受話器を取る。
こういった電話は久しぶりだ。彼が生きた時代では、どこの家でも立体映像がついているのが普通となっていた。
受話器というものが懐かしい。子供の頃は良く使っていたものだと昔を思い起こす。
「桜!? 桜か!?」
「やあ。早かったね」
「お前……! なんでお前が桜の家の電話に出てるんだよ!」
「決まってるじゃないか。僕が彼女のサーヴァントだからだよ」
「なら桜に代われ。直接話す」
「僕の話を聞いてなかったのかい? マスターは悪い奴に捕まってるんだ」
受話器越しにもめる音。打撲音の後に電話の相手が代わる。
「桜が悪い奴に捕まってるってどういうことよ! 桜が掴まってるなら、そのサーヴァントを名乗る方が自由に動いてるのはおかしいわ」
「遠坂凛か。うん。実に良く似てる……」
「似てる? 何がよ。私が正真正銘の遠坂凛だけど、他にバッタモンでもいるの?」
それには答えず、アサシンは電話を切る。受話器を置いた後、感慨深そうに溜め息をつき、白衣の中から道具を取りだす。
秘密道具でもなんでもない、ただの録音機。巻き戻して再生すれば、先ほどの会話が流れる。
雑音混じりの声ではあるが、最後の一言だけしっかり入っていればいい。
会話内容はどうでもいい。衛宮士郎の側に彼女がいることが分かればいい。
――「私が正真正銘の遠坂凛だけど」
「よし、言質も取れた」
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