過去ログ - 凛「まどか? 聞いたことの無いサーヴァントだわ」
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844: ◆7F1xhg7Fvs[saga]
2013/03/05(火) 01:40:04.81 ID:6/7FffEqo
続いて酢豚。
甘酢あんでコーティングされながらもカリカリ感を残した皮。
口の中で溶けているのかと錯覚するほど柔らかい豚肉とシャキシャキした玉ねぎの組み合わせが実に上手い。
あん、皮、肉、野菜。それぞれの異なる触感が楽しくて、ついついもう一口食べてしまう。

「パイナップルを酢豚に入れると肉が柔らかくなるってのは時々聞くけど、これ入ってないよな。
その割に柔らかいけど、火を通したあとにパイナップルだけ抜いたりしたのか?」

「そんなもったいないことするわけないでしょ。パイナップルは始めから入れてないわよ」

「そうなのか。じゃあこの柔らかさはどうやったんだ? 揚げる前に牛乳やお酢につけたにしては、味がすっきりしてるけど」

「本場の酢豚はパイナップルの代わりにサンザシっていう果物のドライフルーツを混ぜるのよ。
でも日本だとなかなか手に入らなくて、代わりにサンザシの果実酒買ってきて使ってるの」

「へー。じゃあそれ、わざわざ遠坂の家から持ってきたのか」

「ええ。他の肉料理にも使えるし、眠れない夜に飲むこともあるし。結構重宝してるわよ」

遠坂がこれほどの料理人だったとは思わなかった。
中華は手をつけたこの無いジャンル。その手法には学ぶことが多そうだ。

「凛ちゃんって、まだ未成年のはずだよね?」

「あ」

「未成年がお酒を飲むのは、感心しないなあ……」

ようやく遠坂のプレッシャーが薄れてきたと思ったら、別方向からの殺気が!
なんかもう、周囲のマナが震えている。落ち着いてキャスター、魔力収束止めてくれ。

「やっぱり、食べるって大切なことですよね。いいなあ。生きてると、ご飯がこんなに美味しいよぅ」

「ワッ! ホッホゥ!」

この状況で食事を楽しめるあたり、やはりサーヴァントは凄い。


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