過去ログ - 凛「まどか? 聞いたことの無いサーヴァントだわ」
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872: ◆7F1xhg7Fvs[saga]
2013/03/06(水) 01:14:54.95 ID:D6qOGa7wo
「ちょっとは落ち着いた?」

「うーん、そんなに変わらない」

「でも今は笑えてるから、大丈夫!」

「キャスター……。良い話にしようとしてるみたいだけど、さっきの辛さは忘れないわよ」

「にゃはは、辛味は食欲を刺激するんだって。」

布団の上をころころと転げまわり、最後にキャスターの膝の上に頭をおいて止まる。
こんな子供っぽい動作を人前でしてしまう自分に驚く。
バーサーカーと出会ってからは私がお母さん代わりだったから、抱きしめることはあっても抱きしめられることは無かった。

キャスターの手が私の頭を撫でて、そのまま髪を梳きながら背中の方へ流れていく。
背に沿って動いていく手が優しくて、最後にぎゅっと頭を抱いてくれるのが気持ちいい。

「イリヤちゃん、切嗣さんに会いたい?」

「うん」

「じゃあ、言いたいことは決めた?」

「え、うん。キリツグに言いたいことなら、数えきれないくらいあるわ」

「ダメだよ。会って最初に言うことを決めておかないと、きっとイリヤちゃんは何も言えなくなるんだから」

反射的に言い返そうとして、けれど言葉が見つからない。

シロウと凛、アーチャーとライダーに負けた後キリツグの家に運ばれて、キリツグの姿を見て
言いたいことは本当に数えきれないくらいたくさんあったはずなのに、何を言ったらいいのか分からなくなった。

キリツグが分からない。私とお母さんに優しかったキリツグと、お母さんを殺してアインツベルンを裏切ったキリツグが重ならない。
どちらのキリツグにも言いたいことはたくさんあるけれど、今のキリツグがどちらなのか分からない。


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