過去ログ - 凛「まどか? 聞いたことの無いサーヴァントだわ」
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947: ◆7F1xhg7Fvs[saga]
2013/03/10(日) 01:32:07.36 ID:2GFvhtoKo
「遠坂を、撃つなよ。そんなことしたら俺はお前に協力してやらないからな」

「僕だって撃つつもりはないさ。彼女が僕に敵意をもっているだけだよ」

少しの沈黙。動けない。ここで俺が下手に動けば、アサシンが遠坂を攻撃することになるかもしれない。
まずは誰かが入ってくるのを待つ。アーチャーかキャスターが入ってくれば、力関係ではアサシンが不利になる。
そうすればアサシンだって遠坂を撃つことができなくなる。

そしてライダーが来れば俺だってアサシンに脅しをかけられるようになる。
話は、この家の英霊三騎のうちの誰かが来てから――。



アーチャーが飛び込んでくる。
こんな時までちゃんと障子を開けて入ってくるあたりが彼女らしい。

「凛さん! 大丈夫ですかっ!?」

引き絞られた弓には既に光の矢がつがえられている。

「おめでとう。君が一『番』乗りだ」

一瞬指先を離して、遠坂を人質にするのを諦めたのかと思った。

けど違った。アサシンの言葉に重なるようにして銃声が響き、遠坂が倒れる。
間髪入れずに遠坂の身体をアーチャーに向かって投げ付けて、アサシンが俺に駆け寄ってくる。

「行くよ」

「ちょっ……!」

アサシンに手を掴まれて、振り払うと同時に俺の首に糸が絡みついた。
アサシンが走り出す。そしてすぐに糸がピンと張る。

まずい、これ。アサシンについていかないと首が締まる……!

糸の隙間に指を通すこともできない。締まる。痛い。
爪をひっかけて隙間をつくろうにも、糸を引っ張る力の方が強くて上手くいかない。

「事態が動く瞬間というのは往々にしてチャンスになる。だから敵に増援が来ても慌てない方がいい。
大軍勢を倒すのは各個撃破が基本だけど、合流直後で編成が済んでないタイミングを狙うのも手だ。覚えておくといいよ」

何か遠坂に一言いいたくても、首が締まって……。

半ば引きずられるようにして走りだし、俺はそのままその場を立ち去った。


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