過去ログ - とある後日の幻想創話(イマジンストーリー)2
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◆jPpg5.obl6
[sage saga]
2013/02/11(月) 01:07:58.03 ID:6G4uUxGj0
彼女の言葉を聞くに、ここには『窓の無いビル』の解体工事の関係者以外、近寄る人間はいないらしい。
確かにそれであれば、無関係に見える服装をしているパチュリーが不審な目で見られることは当然の結果だろう。
しかしそれは、風斬氷華と名乗る少女にとっても同じことだ。
彼女の服装はどこをどう見ても、この街でよく見かける『セーラー服』と呼ばれるものである。
明らかに工事の関係者が着るような服ではない。
風斬「・・・・・・他に行く当てがないので」
パチュリー「行く当てがないのなら、なおさらこんな所に来るはずがないでしょ」
風斬「うぅ・・・・・・」
相手が口にする苦しい言い訳を即座に論破するパチュリー。
彼女の興味は既に『窓の無いビル』から離れ、目の前の気弱な少女に向いていた。
何せ、この街に来てから初めて接した住人第一号なのである。好奇心旺盛な彼女が注目するのも無理からぬことであった。
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