過去ログ - とある後日の幻想創話(イマジンストーリー)2
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155: ◆jPpg5.obl6[sage saga]
2013/03/24(日) 23:01:36.52 ID:1wGgHOb60

ここまでが9年前の学園都市で行われていた研究の概要であるが、
この他にも別のテーマを掲げて研究を行っていた研究者達がいた。
そのテーマとは、『如何にして稀少な能力を生み出すか』ということである。


超能力は念動系、火炎系、大気系、電子制御系、精神系などの比較的ありふれたものから、
移動系、肉体系、光学系、AIM系などの比較的数が少ない能力、
そして『未元物質(ダークマター)』や『視覚阻害(ダミーチェック)』のような、ただ一人しか持たない物まで様々だ。
数が多い能力というのは『被験者』が多くいるということであり、研究も早く進む。
しかし稀少な能力というのは得てして研究者の間で取り合いになることが多く、その争いで研究が大幅に遅れることも少なくない。


ましてや学園都市の闇である暗部がまだ健在だった時期である。
それを利用した『被験者』の奪い合いも頻繁に起こっていた。
ただその頃の暗部はまだ黎明期だったため、学園都市上層部が保有していたような統率のとれた物では無く、
学園都市で権力を持っている個人が保有する傭兵のような扱いであった。
だからこそ好き勝手に扱うことが出来るのであり、つい最近まであった抗争よりも被害が大きくなりやすかったのだが。


暗部の争いに巻き込まれて『被験者』が死ぬことにでもなれば、学園都市にとって大きな痛手になる。
そこで一部の研究者達は数に乏しい稀少な能力を量産できないかと考え、様々な試行錯誤を繰り返していった。
ところが最初の頃は穏便な研究を行っていたはずが、失敗を重ねるつれて正攻法では不可能であること気づいた途端、
彼らは目的を達成するために手段を選ばなくなってしまう。
そして人の尊厳を無視した研究は、ある能力を持つ子供が現れたことで一気に過激になっていった。




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