過去ログ - とある後日の幻想創話(イマジンストーリー)2
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◆jPpg5.obl6
[sage saga]
2013/03/24(日) 23:12:37.82 ID:1wGgHOb60
つまるところ、この頃の学園都市の犯罪の発生件数は現在と比べて格段に少なかったのである。
当時の『警備員』の仕事は、女性の手を借りなくとも男手だけで十分足りていたのだ。
つまり女性を『警備員』とする利点が無かったのである。
この他にも、女性に銃器を持たせることは良くないという風潮も『警備員』の内部にあった。
『警備員』は学園都市外の警察組織とは違い、銃器の携帯が許可されている。
もちろん普段は殺傷能力の無いゴム弾が込められているが、有事の際は実弾を使うことも可能なのだ。
単なる拳銃だけではなく、軍人が使うようなサブマシンガン等の重火器を使用することもある。
この街では能力者だけでなく最新鋭の兵器開発も行われているため、
その兵器を悪用した事件が起きた時に対処できるよう考えられた処置であった。
そんな訳で、黄泉川愛穂に対する先輩の『警備員』の反応はあまり芳しくなかった。
もちろん荒事に自分から飛び込もうとするその心意気を買った人間がいなかったわけではないのだが、
大半の人間、特に年配の男性は女性である彼女の扱いに困り、煙たがることが多かったのだ。
だがそんな周りの反応を一々気にするような黄泉川ではなく、
自分に課される『生徒を守る』という役割に俄然意欲を燃やしていた。
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