過去ログ - とある後日の幻想創話(イマジンストーリー)2
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◆A0cfz0tVgA
[saga sage]
2013/10/13(日) 21:07:32.79 ID:bkdk8OB+0
冥土帰しはカルテにモニターの情報を写し終えると、少女を一瞥した後にそのまま病室を退室した。
一人で部屋に残された少女は、これからのことを考える。
医者の言葉の通りならば、自分は少なくとも二ヶ月はこの病院で入院しなければならないようだ。
突然の環境の変化に戸惑うが、彼女はパニックに陥ることはなく、自身の現状を受け入れる。
どうせここを飛び出したところで行く当てはないし、そもそもここを飛び出す理由というものがないからだ。
現状、何も嫌なことはない。だから、医者の言いつけを破る意味もないだろう。
そう判断した少女は布団の中に潜り込み、僅かに重くなってきた瞳を静かに閉じた。
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