過去ログ - とある後日の幻想創話(イマジンストーリー)2
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839: ◆A0cfz0tVgA[sage saga]
2013/11/03(日) 22:27:03.36 ID:RY4ObNp30

二つ目が薬剤によって異常を来たした彼女の脳を如何に正常に戻すか。
薬剤の毒を取り除くことが出来たとしても、それで彼女の脳が元に戻るというわけではない。
頭の傷跡から察するに、彼女の脳には科学的だけでなく物理的にも何かされたようだ。
それはMRIによる頭部の断面の観察から容易に推察することが出来る。映像の所々に不自然な影が見受けられたからだ。
外部から直接手を加えるようなことなければ、あのような傷が生み出されることはないだろう。


脳の物理的損傷の治療は、学園都市に置いても非常に困難とされている。
脳細胞を増やすことは出来るが、損傷によって記憶が失われた場合、それを取り戻すことは不可能だからだ。


例として、事故で片腕を欠損してしまった場合のことを考えてみよう。
学園都市の医療技術があれば、失った腕を元通りに生やすことは難しくない。
しかし、腕に付いた古傷までをも元通りにすることは無理だ。
この話をさっきの話と結びつけるならば、脳細胞は腕そのものであり、記憶は腕に付けられた古傷である。




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