過去ログ - とある後日の幻想創話(イマジンストーリー)2
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◆A0cfz0tVgA
[sage saga]
2013/12/08(日) 22:11:23.03 ID:Ma1cuYE70
結局の所、咲夜が気絶していた時間はそれ程長くはなかった。
搬送された時は3日程昏睡状態になっていたのだから、半日も経たずに目を覚ますことが出来たのはかなり早いと言ってもよい。
その理由が冥土帰しと不死の薬の対応がよかったのか、咲夜自身の生命力によるものなのかはわからないが。
それはともかくとして、目を覚ました彼女には直ぐさま身体の精密検査が行われた。
危うく死にかけたのだ。体に何かしらの不調が生じていても不思議なことではない。
冥土帰しと不死の薬は何度も入念に診察を繰り返し、咲夜に対して何か体に異常が無いか質問した。
そして丸一日かけた診断の結果、後遺症のような障害は特に見られず、医者の二人は心から安堵するに至った。
しかし時間が経ってから症状が現れてくることも考えられたため、
最初は1週間としていた観察期間をさらに延長し、もう1週間注意深く様子を見ることとなったのだが。
本当であれば、もう少しで軟禁とも言える状態から脱することができたというのに、
病を治すはずの医者が原因で逆戻りにされてしまったというこの状況。
普通であれば怒りなり失望なりの感情が沸き起こる所であろうが、咲夜の場合は違った。
彼女には病室の外に出たいという欲求が無く、同時に興味も殆ど持っていない。
そうしなければならない用事や、目的というものが無いのだから当然である。
最近になって漸く不死の薬から与えられた料理や生活術の本を読み、物事に関心を持つようになって来たのだ。
彼女が外の世界に好奇心を持つようになるには、もう少し時間がかかるかもしれない。
兎にも角にも彼女は読書以外に関心を持つことはなく、その日も静かにベッドの上で本を読んでいた。
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