過去ログ - とある後日の幻想創話(イマジンストーリー)2
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972: ◆A0cfz0tVgA[sage saga]
2013/12/29(日) 20:54:20.69 ID:Ex0zsgwp0

その他にも、今まで若干不安定だった『自分だけの現実』についても快方の兆しが見え始めた。
ちょっとした感情の変化でも乱れやすかった『AIM拡散力場』が、だんだんと安定方向に向かっていたのである。
少なくとも、日常生活に於いて能力が暴走する危険性はほぼゼロに等しくなった。


その事実は、以前中断に終わった能力の調査を再開できるようになったということも示している。
しかし、調査するにも未知のものである可能性が高い咲夜の能力の種別を断定するには、
病院に備え付けられている機械だけでは足りないことは周知の事実。
専門の研究所で行うにしても時間がかかり、その間は施設に拘束されるため、咲夜の体調を考えるとその方法は好ましくない。


というわけで、咲夜の能力を確かめるための確実かつ安全な方法として、
冥土帰しの指導の下、実際に能力を発動してみることになったのだが、
彼女は能力の制御どころか自分の意思で発動する事もできない『初心者』だ。
つまり目下の問題は『彼女の能力を調べること』ではなく、『彼女にどうやって能力を使わせるか』であった。


能力の発動の仕方には、それ専用のマニュアルがあるというわけではない。
手足を動かすのに論理的な思考が必要無いように、超能力もただ使いたいだけであればそう念じるだけで十分なのであり、
技術的なものよりも感覚的なものに依存しているのである。


形式的なやり方がない以上、経験則的な方法を使って何とか彼女の能力が発現するように仕向けるしかない。
そこで冥土帰しは『《自分だけの現実》とは《信じる力》である』という説から、
咲夜に『自分は能力を使える』と信じ込ませることで能力が使えるようになるのではないかと考え、
今行っているような精神統一を代表としたトレーニングを計画したのだ。




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