過去ログ - ウェイバー「聖杯を解体する――」ダンテ「ジャックポットだ」
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108:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/03(金) 07:34:20.04 ID:18lUyzID0
夢を見ていた。
熱く儚く、そしてCOOLに時代を駆け抜けた若く蒼き一人の侍の夢を。

侍は数多くの将と凌ぎを削り、切磋琢磨し、そして打ち勝ち、天下に平和をもたらした
時には敗北し、討たれ、志半ばのまま朽ち果て、世は混沌の時代へと突入した

侍は成功していた。しかし、失敗もしていた。

一見矛盾にも見えるが彼の場合はその括りではない

並行世界、パラレルワールド、ifの世界。彼はあまりにもそれが多かったのだ。
全国に猛者が犇く群雄割拠の乱世に生まれた彼だからこその境遇なのかもしれない
そうして英霊の座に祭り上げられた彼は全ての並行世界を包括した「彼」となった

並行の、そして時代の壁を越えても尚、確実に決着をつけておかねばならない諸悪とは一体――――――


トリッシュ「――――寝てたみたいね」

時刻は深夜。場所は冬木市の某ホテル
悪魔であるトリッシュといえどその体力は無限ではない。聖杯戦争という儀式の特性上行動は夜間に絞られることを見越し、やや退屈な新都の探索を終えた後に、数時間の眠りについていた

トリッシュ「眠りすぎたかしら?」

伊達「オーライ、俺もこの体じゃなきゃ寝てたろうよ。Partyもいいが睡眠も欠かせねえぜ?」

トリッシュ「それはどうも。貴方、結構考える人なのね安心したわ」

伊達「―――ま、横に居てガミガミ言う奴が居ねぇ分、抑えれる時には自重もするさ」
かつて共に野を駆けた友は今傍らには居ない。呼び出せたとしてもそれは今すべきではない

伊達「さ、行こうぜMaster。魔王のおっさんの気配も濃くなってきやがった……」

トリッシュ「了解よ、先に行ってて頂戴。シャワーを浴びたらすぐに行くわ」

伊達「――戦前に湯呑みたぁ呑気なモンだな。いや、戦前だからこそ……か」

言うが早いか、サーヴァントと言えど異性である伊達を前に衣服を一枚一枚脱いでいく。
意識はしていないのだろうが、妖艶な仕草でそれは男に生を受けた者なら誰もが生唾を飲み込んでしまうようなしっとりとした動きだ

トリッシュ「あら?見たいの?」

伊達「――――――」

一考。数秒の間が流れ

伊達「―――今はいい」

トリッシュ「そう、じゃあまた後で」

伊達「――今夜のPartyは何が出るか……」

蒼の侍、二度目の出陣。



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