過去ログ - ウェイバー「聖杯を解体する――」ダンテ「ジャックポットだ」
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112:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/09(木) 10:43:43.76 ID:r8knR5x20
トリッシュがホテルを発つ時刻から遡ることおよそ十分
蒼の侍は己の相棒、馬の形をし取っ手とマフラーが付いた騎乗兵器に跨り、夜の街を駆け抜けていた。
その速度は現代のサラブレッドは勿論のこと、バイクやモンスターカーすら置き去りにする怒涛の走りを見せている。

伊達「――魔王のオッサン…キッチリ片を付けてやる。太平の世、崩させやしないぜ」

言葉にこそしたが、ホテルを出ておよそ十分程度が経過した現在、第六天魔王、織田信長の気配は漠然とした瘴気を漂わすのみにとどまっていた。

当然と言えば当然でもあった。サーヴァントとして聖杯による助力を得て現界している自分とは訳が違うのだ。憑代からこの世への出陣、加えては魔力まで己が手で調達する必要がある。

恐らく、現界してからも完全な復活までには相応の時間が必要であり、いかに強大な力を持つ魔王とてサーヴァントが溢れる今の冬木の地に勝算のないまま出てくるはずもない。

しかし走らずにはいられなかった。平和な日ノ本を守るため。また、無意識のうちに第二の生を謳歌し、まだ見ぬ世界の英雄に思いを馳せ、ただ夜の街を駆け抜けた、まさにその時であった

「Aaaaaaaalalalalalalalalalalalalalie!!!!!!」

伊達「――What!?」

突如の轟音、そして沈黙。
アスファルトで固められた大地はまるで泥細工だったかのように元の形を失い、土煙を上げる様は戦略爆撃機が通過した後ともとれるほどに大地にその雷光を刻みつけている

戦車に跨りさっそうと現れたのは2mにもなる大男。彼は高らかに叫んだ

「余は征服王イスカンダル!ライダーのサーヴァントとして現世に舞い戻った次第である!」



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