過去ログ - ウェイバー「聖杯を解体する――」ダンテ「ジャックポットだ」
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42:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/02/28(木) 01:30:43.28 ID:TOL+mNKk0
赤セイバー「余の勝ちだな」

ネロ「俺の――じゃないのか?」

赤セイバー「では、我らの勝利だな!」

ネロ「――まぁ、それでいい」

赤セイバー「そなたに拍手を!!」

一人子犬のようにはしゃぐセイバーに対しあくまでも態度はそっけない。だがその顔はどこか明るく、口元は少し緩んでいるようにも見えた。

召喚、もとい何故か出現してきた当初はキリエの前で腕を組まれたりとほとほと困り果てていたネロだったが、ほんの少し、セイバーを信用するような心が芽生えたのかもしれない

程無くして、結界の原因たる悪魔が消えたことにより魔力による結界の戒めは解ける。

その前方、未だ完全に悪魔達による瘴気が消えない中、何かの影を見る
それも凄まじいスピードでこちらに駆けてきている

ネロ「――何だ?」

赤セイバー「何であろうな」

霧の中において一際輝く三日月に、雷鳴轟く六振りの剣
何かに乗っているようだが、明らかに乗る体制ではない。

馬だ。馬の様なモノに乗っている。様なモノとしたのは他でもなくバイクのハンドルにマフラー上の何かがつけられた物に堂々と跨っていたからだ。さらにそれは奇異な言語を話しだした

伊達「〜♪Masterの命で悪魔を狩ってみりゃ、中々いい面構えのいいお二人じゃねぇか」

本来サーヴァントと言うものは英霊の座からある程度の言語と知識を与えられている。それでも尚カタカナ英語なのは彼の素だからに他ならない

ネロ「――コイツ……サーヴァントか!」

ネロにとってセイバー以外では初めて見るサーヴァント。彼の眼には青い甲冑のサーヴァントのステータスが映し出されている。単純なステータスではセイバーを若干上回っていると言ったところだろうか。少なくとも、その溢れんばかりの闘志が示すように、ただの破天荒な格好をしたサムライと言う訳ではないことは感じ取れた

赤セイバー「そのようだな。奏者よ、次は余がいこう」

伊達「いいねぇ、奏者…ってことは姫様がサーヴァントかい?」

赤セイバー「姫とは無礼な!余を皇帝と知っての狼藉か!」

伊達「Sorry.何、アンタをなめてるわけじゃない。俺もホンモノかどうかの区別はつくさ、アンタはいい目をしてる」

赤セイバー「ほう…敵ながら解っておるな。先ほどの狼藉、特別に許そう。余は寛大であるぞ」

伊達「俺はRiderのサーヴァント。アンタは?」

赤セイバー「最優である余がセイバー以外のクラスに収まろうはずもなかろう」

ネロ「――おい、長引くようなら俺が出るぞ?」

英霊同士の煽り合いに近い自己紹介に痺れを切らせネロが前に出る。パートナーであるセイバーが長々と演説をする英霊であることを知った時の彼の反応は如何なものなのだろうか

赤セイバー「……仕方あるまい、では、戦いを吟じるとしよう」

伊達「――剣を抜きな」

周囲の空気が変わる。眠り落ちていた草木でさえせ息を殺し、嵐が過ぎ去るのを待つようなそんな冷たい殺気が周囲を包み込む

赤セイバー「隕鉄の鞴…原初の火!!余の至高の作品である!!」

手に握られたのは華美さを押し出し、耐久性にも優れ、赤で彩られた、まさに彼女を現すような紅蓮の剣。

ネロ「お前が創ったのか?」

赤セイバー「無論だ!」

ネロ「――結構やるじゃねぇか、サムライが相手ね、悪くないぜ。やっちまいな!」

赤セイバー「――奏者に勝利を!」

伊達「奥州筆頭――――伊達政宗。推して参る!!!」



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