過去ログ - ウェイバー「聖杯を解体する――」ダンテ「ジャックポットだ」
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9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/02/12(火) 01:36:53.48 ID:8fC/0eyj0
ネロ「――で、結局どうするんだ?俺は勝手に行くぜ、モタモタしてるヒマはないんだ―――大事な人を、待たせてる」

痺れを切らしたのは、今は無き魔剣教団一番の教団騎士ネロ、フォルトゥナの事件後は事務所を開き悪魔狩人として名乗りを上げていたところ、何の因果かその手には教団騎士のシンボルによく似た令呪が現れ、赤きセイバーのマスターとなってしまった

赤セイバー「確かに、皇帝である余と奏者を待たすとは無礼な、よし、なら奏者よここは二人で観光にでも繰り出さぬか!?」

ネロ「ヒマはないって言ったの聞こえなかったか?――それに、小奇麗にしちゃいるが、瘴気が漂ってるの抜きにしても俺は日本って国は好きになれないね。まるで機械の中でも歩いてるみたいだぜ」

赤セイバー「フム…成程。言われてみればそうだな。清廉さこそあれど華がない。芸術性が足りんと言いたいのだな奏者は?」

フン、と鼻を鳴らし得意げにネロの方にチラリと視線をやる。ネロは感情の表現は不器用であっても決して嘘を付ける人間ではないことをセイバーは知っている

ネロ「――あぁそうだ。分かったからその顔はやめてくれ」

美しい建造物が並ぶフォルトゥナで生まれ育ったせいか、愛銃に意味を込めて薔薇を彫るくらいには芸術と言うものを心得ている。
そして自らが至高の芸術家と言って憚らないセイバーにとっても、規則正しく並ぶ新都のビル街は退屈の一言だった。

ダンテ「その辺りも分からなくはないぜ。―俺の場合はスラムに慣れただけだがな」

「――それとな、ネロ。そのセイバーも悪くはないと思うぜ?なんだかんだ仲いいしな」

ネロ「ッー―!黙れ!そんなんじゃない!」

赤セイバー「?」

激高するネロを余裕綽々で躱し切るダンテ。何が起こったのか、キョトンと大きな目を瞬きさせているセイバー。我関せず、と言った様子のレディに凛。苦笑いの士郎に、怒りのあまり眉間に青筋が浮かんでいるウェイバー一行はこの後、拠点となる衛宮邸に辿り着くのに数時間かかったとか

冬木市街 倉庫

トリッシュ「これ…取り戻すの大変だったのだけれど、甲斐はあったみたいね。」

手に握られているのは、かつてマレット島に封印されていた魔剣アラストル。
島での戦いでこそ猛威を振るい、魔帝打倒までの道程に大きく貢献したものの、手に渡ってしまったのがダンテだったのが運のツキか、どこかへ売り飛ばされ、しばらくの間、ジョーと言うヒーローに憧れる青年の好敵手として名を馳せていたとかなんとか

トリッシュ「―ま、どうでもいいわね。始めましょうか」

ササっと雷撃で床に術式を刻む。事務所では基本的にヒマなうえ、元が悪魔な彼女はこの世の知識に疎く、よく本を読み漁りふらりと実験のたびに出かけるので、独学で基礎の魔術程度なら問題なく行使できるレベルに達してしまっていた

「素に銀と鉄。 礎に石と契約の大公。祖には伝説の魔剣士スパーダ
降り立つ風には壁を。 四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ
閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。
繰り返すつどに五度。
ただ、満たされる刻を破却する
――――告げる。
汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。
聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ
誓いを此処に。
我は常世総ての善と成る者、
我は常世総ての悪を敷く者。
汝三大の言霊を纏う七天、
抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ―――!」

轟くは雷鳴。アラストルの紫電、トリッシュの黄電。そしてサーヴァントの蒼電により辺りは美しくも激しく爪痕を残しつつソレは現れた

「――亜羅棲斗流を聖遺物として俺を呼びだすとはアンタも風流だね」

トリッシュ「フーリュー?よく分からないけど、よろしくね、Mr.サムライ?」

「OKマスター!!今からここに天下への旗揚げだ!」


伊達「―――奥州筆頭、伊達政宗――推して参る」



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