過去ログ - ウェイバー「聖杯を解体する――」ダンテ「ジャックポットだ」
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saga
2013/04/15(月) 04:02:36.06 ID:10Tp8cFU0
遠坂邸
レディ「………………」
凛「………………………」
時刻は深夜一時半。客間には緊張した空気が張り詰めている。
凛は聖杯の解体に向け、撚りすぐりの宝石に魔翌力を込め、レディは一日も欠かしたことのない銃器のメンテナンスを行っていた
具体的に緊張の度合いを説明するならソファに腰掛けている二人が作業の合間に紅茶をすする音と時計の秒針が響くくらいには静かである
レディ「――ねぇ、リン?」
凛「―――何かしら」
レディ「貴女冬木のオーナーなんでしょ?もう少し前線に出て早く終わらせるようにできないの?あまり寛げる様な場所でもないし、ショッピングをするにも、この街は退屈だわ」
凛「こっちにも色々準備があるのよ。貴女こそデビルハンターなら街に出てる悪魔でもさっさと狩ってきたらどうかしら。働かざる者食うべからずって言葉知ってる?」
レディ「――――そうね、それもいいわね。ひと働きしましょうか」
おもむろに立ち上がると、ホルスターから短剣の付いた銃を取り出しクルクルと回してみせる
レディ「ねぇ、あかいあくまさん?」
凛「―――上等よ、受けて立つわ。何でも来なさい」
レディ「そうね―――本当なら銃弾浴びせて床とキスと行かせたいところだけど―――」
凛「金食い虫同士がガチンコで戦っていいところなんか一つもない――か」
年間数千万の収入がありながら遠坂家の宝石を用いるという非常に高コストな魔術のせいで経済事情がカツカツな凛。
そして大量に、かつ多種に渡る火器、バイクなどの器具を用いて初めて悪魔と渡り合うことが可能なレディ
この二人がまともに戦えば一夜で数百万の出費になるであろうことは確実であり、流石のレディもそれは控えたいところであった
もっとも、名目上とはいえ仲間であり、ただの人間である凛に鉛玉を浴びせる気もさらさらなかったのだが
凛「先に聞いておくけど、拳法の心得はあるかしら?」
凛の不意な問いに一瞬うろたえるレディであったが、ウーン、と一考する
レディ「――ケンポウとは別でしょうけど、体術なら業務上必須ね」
凛「なら決まり。後腐れなく、『コレ』で決着をつけましょう」
グッと掲げるように突き出したのはその拳。
確かにこれなら怪我をしようが聖杯の解体作業に支障をきたすこともなく、ハッキリと白黒はつきやすい…………………はずである
レディ「スマートじゃないけど―――まぁ良いわ」
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