過去ログ - 京太郎桃子の話
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23:白桃
2013/02/11(月) 20:01:31.86 ID:FyZPuZNm0
 ああ、と京太郎は答えた。
「もう、求めているからさ」
 体温を感じるというのも、また一つの求めに他ならないと京太郎は感じる。
 闇雲に繋がることは、
 ――違うよ、な。
 繋がることと互いを求め合うことは等号の関係とは当てはまらない。
 繋がるのは原初、男女の概念が生まれたときにできたものだが、
 ――求めあうのは、違うはずだ。
 求め合う概念は、きっともっと後、互いにかけたことを理解することができるようになってからの話だ。強く思い。その思いはさらに比例して力になる。
「京太郎さん。痛いっすよ」
 その言葉に、あ、と、
「悪い」
「気にしなくて良いっすよ」
 だって、と、
「それだけ強く私を望んでくれているのは嬉しいっすから」
 頬を染めている彼女は愛しく、
「なあ」
 だから、
「求めていいか?」
 京太郎はそう問うていた。



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