過去ログ - 京太郎桃子の話
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24:白桃
2013/02/11(月) 20:02:06.67 ID:FyZPuZNm0
 ――プラトニックは、ここで終了ってことっすか。
 それは覚悟していたことであり、
 ――望んでいたことでもあるっす。
 それは一線だ。
 互いが互いである一線。
 この行為は意思を融け合わせる行為であり、互いの意思の交わりであり、だからこそ。
 ――意思と意思の一線ってことでもあるっす。
 身をもみ合うように動かしつつ、
「はがして良いっすか?」
 これ、本当は男の側の言葉っすよね? などと思いつつも、腰にある金属片に手を伸ばし、
 ――あ、あれ?
 ぎこちない動きで手を動かすが京太郎が状態にあるゆえに影となって視界が狭まっているということもあり、なかなか先に進むことができない。
「ああ、俺、自分ではずそうか?」
 いやいや、それはいけない。一度やり始めたことを途中で投げ出すのは許容してよいことではない。
 故に、
「わ、私がはずしてみせるっすよ」
 必死に手を動かす。
 ――な、何でとれないんすか?
 単純に下手? 否、そんなことはないはず。
 と、
「あ」
 一息でベルトが外れた。
 得意げに、
「ふ、ふふん、どうっすか? 私にかかればこれくらい簡単っす」
 桃子の言葉に京太郎から笑みがこぼれ。
「ああ」
 ただその一言がくる。充足感だ。何か満たされたような気持ちが現れ、だから、
「京太郎さん。今度はこっちをお願いするっす」
 言葉に、無言で手を伸ばすことで京太郎が肯定を示してくる。金属と金属が小さくすりあわされ、スカートがはずされた。
 小さくと息が漏れた。呼吸が激しくなる。心臓が激しく高鳴り、
「いくぞ?」



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