過去ログ - 【咲安価】 京太郎「……変、身ッ!」 3クール目【仮面ライダー】
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◆B6xkwd67zxGJ
[saga]
2013/02/12(火) 00:08:30.08 ID:wbRCz/Mno
さて、なんと答えるべきか……。
まず、こちらが確認しえない、つまりそれ以上追及できないものを聞いても仕方がない。
その事は念頭に置いておくべきだろう。
嘘は、バレないからこそ使うものだ。普通はその考えで使用する。
だから、バレる範囲には嘘は用意せずに――こちらが確認できないものにこそ、嘘やハッタリを混ぜてある。
勿論、無理に確認を迫ると言うのもあるが。
それでは相手に言い訳を与えてしまう。
「そんな態度をとる相手とは契約ができない」――と。
そんな気はなくても、これは十分な意味がある。こちらに、負い目を作るのだ。
負い目とは負けの目。交渉では、負い目がある方が搾り取られる。
要するにまあ、チキンレースのようなものだ。
瑕疵なく強気で、お互いが被害を出さない限度を見極めなければならない。
下手をすればご破算になる。そうなる事が一番困る――というのが基本的にお互いの本音。そんな理由だからこそ交渉が成り立つのだ。
向こうとしては「お互い」――要するに相互利益を話題に上げてきた。
これは脅しだ。
つまりは、契約を変えなければこちらの用意したものは使用できなくなるし、
以後、こちらから何かをアプローチする事はない、と。
話はこれっきりにすると。
そうなった場合に相手は次善の策、その次の策を用意していると考えていい。
実質的に害をこうむるのはお互いであるが、その傷は京太郎の方が深くなる。
その事を悟られないように――より正確に言うなら態度に出さないように心掛ける。
相手だってわかってはいるが、こちらが強気なら言わない。
そうなったら、下手をすれば指摘された相手が、面子を潰されたとして、激昂して話が終わってしまう可能性もあるから。
或いは激昂する事ができるならそれでもいいが。
生憎と須賀京太郎は既に、弱点を見抜かれてしまっている。
メダルより人命を優先。
その為なら不利な契約を飲む男である、と。
だから「その事に気づいていない」という態度を取らなければならない。
相手は次作を用意しているから契約破棄になったら京太郎の方が傷が多い――のではなく、『このままではお互いによくない』と思いこまなければならない。
それを信じているといった態度を取らねばならない。
ただ、その契約に穴がある事から、実際は人命優先ではないと言い張る事も出来る。
だけど今度はそれを逆手に取られるだろう。
苦しい言い訳は、交渉ごとではNGだ。
さて……そこまで考えても。これは全部聞きかじりだ。
読書好きな幼馴染が読んだ本の解説をするのを、片手間で聞き流していただけ。
須賀京太郎自身が、頭でそう思いながら、現実にその対応ができるとは限らない。
できるだけ、平静を保たなければ――。
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