過去ログ - 【咲安価】 京太郎「……変、身ッ!」 3クール目【仮面ライダー】
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271: ◆B6xkwd67zxGJ[saga]
2013/02/12(火) 23:16:50.16 ID:NvRPagYgo

 それから少年は、一人きりの自由を満喫して。
 まあ、鍵は持っているだろうとベッドに横になって、睡眠した。
 翌日目覚めるが、二人の姿はない。

 母親がいないのは珍しい事ではあるが、父親は既に会社にでも行ったのだろう。
 そうあたりを付けて、学校に向かう。
 いつも、弁当は用意されていない。
 朝食はあるにしても、少年自身が食べたり食べなかったりなので忘れ気味。
 だからその朝、異変には気付かなかった。


 それから少年の通う学校にて。
 緊急集会が開かれた。
 珍しい事もあるものだと、そんな風な気楽な気持ちで構えていた。

 いつも自分に話しかけてくる元気のよい小柄な少女も。
 おどおどとしている文学少女も。
 その二人に出会わなかった事に、なんの異変も感じずに。


 昨日、未確認生命体が出現しました。
 わが校でも、生徒の何名かが被害に。
 これについて、しばらく学校を休校とするほか、登下校の際は集団で帰宅する事。
 夜、外を出歩かない事。
 人気のない場所には向かわない事――。

 校長の言葉が耳から耳へ抜ける。
 周りでざわついた声が上がる。
 少年の背筋を、嫌な汗が滲む。


 すぐさま家に帰宅しても。
 買い物に出かけていた――そう思っていた母親の姿はない。
 きっと、長引いて、立ち話でもしてるんだ。
 まさか、そんな事がある筈がない。
 だって最近、その被害は減ってきているって話で。
 だから、そんな事があるわけがないのだ。


 それから警察から電話があった。
 初めは防犯の呼びかけだと思った。
 だって、警察から名指しを受ける理由なんてなかったから。


 ――やめろ! その電話にでるな!


「はい、確かに――ですけど……。どうかしたんですか?」


 ――今すぐ電話を切れ! 早く!


「えっ、――さんと――さんが? はは、いや……嘘でしょう? いや、まさか……」


 ――聞くんじゃない! その先を、聞くな!


「えっ、――さんの携帯電話があるって……。確認に来てくれ、って……はは」


 ――やめてくれ! こんな場面を、見せないでくれ!


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