過去ログ - 【咲安価】 京太郎「……変、身ッ!」 3クール目【仮面ライダー】
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◆B6xkwd67zxGJ
[saga]
2013/02/15(金) 21:16:41.18 ID:c5dqi48do
そのとき、末原恭子が感じたのは圧力であった。
息がつまり、心臓が掌握されるほどの圧迫感。
その発生源は、信号機の怪人のようなあの――オーズ。
京太郎は怒っていた。
それは恐怖を塗りつぶすためでもあり、純粋なる憤怒であった。
女性を、婦女子をドーパントの力で襲う。
なにがしかの事情はあるのかもしれない。実は背後に庇ったこの少女がとんでもない悪人で。
それでいて、正当なる復讐を遂げようとしているのかもしれない。
だが――こいつは愉しんでいた。
恐怖に怯え、悲鳴を上げ、逃走を量ろうとする彼女を追い詰めて悦んでいた。
少なくとも京太郎には、そのようにしか感じられなかった。
事情があったとしてもこの場では京太郎は知り得ず、そんな時間もない。
それに何より、許せなかった。
人の怯懦を愉悦として、自らの快楽で以って幸福を奪おうとするこのドーパントが。
それはあくる日の未確認であり、あの日のイマジンであった。
故に――京太郎は“キレた”。
それは京太郎が持つ臆病な性質を塗りつぶすには十分なだけ憤怒。
握る拳の震えは消え。戦いを拒否する足は一歩を踏み出す。
京太郎(事情があるかも知れない。本当に悪いのはどちらかなのも知れない)
京太郎(だけどなぁ――てめえは、てめえは楽しんだ)
京太郎(それが何よりも気に食わねえ……! 許せねえ……!)
京太郎(事情がある?)
京太郎(――だからどうした!)
京太郎(お前は――俺が、潰す!)
末原恭子は。
ある種に於いて精神の戦いとも言える麻雀を行っていて。
日々修練に励んでいた。故に、この京太郎の発する怒気に耐えられた。
だが――コックローチ・ドーパントは、松原俊夫は。
ただの人間が故に、その殺気に耐える事ができなかった。
コックローチ「う、あ……うわああああああああああ」
情けない悲鳴を上げて、逃走を図るコックローチ・ドーパント。
そんな姿を眺めながら、京太郎はカザリにメダルの交換を言いつける。
砕く。
そんな欲望を、そんな願望を。メモリごと、顔面ごと。
京太郎「――おい」
京太郎「逃げんなっつたろうが、ゴキブリ野郎」
そして逃走を図ったコックローチ・ドーパントは。
既にその先に回り込んだ京太郎の鉄拳を顔面に受け。
二度と人を襲おうとは思わないほどの苦痛と憤怒と恐怖を受け――沈黙した。
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