過去ログ - 【咲安価】 京太郎「……変、身ッ!」 3クール目【仮面ライダー】
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746: ◆B6xkwd67zxGJ[saga]
2013/02/16(土) 02:07:18.41 ID:voWi2/rWo
【朝】

 あれほどまでに――壮絶な思いで何かを為したいと思う人間がいるとしたら。
 それを阻むのは、ただの邪魔やお節介でしかないだろう。

 だけれども――。
 このまま負けた事に、譲った事に肯んずる事はまた、どうだろうか。

 自分は弱い。そして怖がりだ。
 そうだとしても、弱さを言い訳にした事はなかった。その筈だ。


 今だって戦っているのはカザリとの約束の為であるし。
 或いは江口セーラ、神代小蒔、大星淡の為でもありながら――やはり一番は自分の為だ。
 誰かの為に戦う、そういうのは自分らしくない。
 結局は自分の恐怖を消すために戦っているのだ。
 最も恐ろしい事を避ける。そのために。

 ならば果たして須賀京太郎は、どうするべきか。

 最近、ライダーとの交流が多かった。
 故にライダー相手と戦う事を無意識のうちに拒否していた。恐れていたというのはある。
 だとしても。
 負けた。いや、少なくとも精神的に飲まれたというのは本当だ。

 あのWを必殺技で倒して、それで気が晴れるのか。
 敗北感。これは拭わねばならない。
 そうでなければ、京太郎はまた――前に進めない、あのときのままと一緒になってしまうから。
 だから、この気持ちをどうにかしなければ。

 しかしそれでまた――相手の道を破壊できるか。
 そう問われると、悩む。


京太郎(……強くなれば、色々な事ができるとは思ってたけど)

京太郎(強くなったと思ったら、その分考える事も増えるんだな)

京太郎(……)

京太郎(……ま、このままでいい事はない)

京太郎(このままでは済ませない。それが本音だ)

京太郎(大星のときも――そうだった。筈だ)



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