過去ログ - 【咲安価】 京太郎「……変、身ッ!」 3クール目【仮面ライダー】
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77: ◆B6xkwd67zxGJ[saga]
2013/02/12(火) 02:04:23.80 ID:hu/vv6b3o

 須賀京太郎は、自らが後悔しない為に。その為に戦っている。
 故にその範囲に於いて人は見捨てない。手の届く、目の届く範囲のものは。
 ただ、それ以外に関しては知った事ではない。
 自分が死んでは、結局どうにもならない。だから、死地には赴かない。

 ――というような言い方すら、可能だ。

 今までの行動からそれを否定される事はあるだろうが。
 それでも結果的に勝利している。
 故にあれは死ぬための行動ではなく、生きるために敢えて危険を冒した。
 そんな事だって言えなくもない――計算である、と。
 苦しい言い訳であるが。交渉も最終段階。
 カザリのメダルが本当に2枚なら、それを取り返せるなら究極的に言ってもこれっきりの交渉で終わりにできる。

 果たしてそうなった場合、相手はカンドロイドの使用を停止させるか。
 さて――そこまで、合理性に欠ける行動をするとは思えない。
 子供が癇癪を起すように、腹いせを行うように。恐らくは行わないはずだ。
 そうなったときに、こちらには『人の命を助ける場面で足を引っ張られた』という大義名分が立つのだ。
 となれば、オーズと鴻上ファウンデーションの全面対決にも発展させられる。グリードを放置しての。
 そんなくだらない事を果たしてやるだろうか。
 答えは否だ。否に決まっている。


 バースなんてのはそちらに事情だし。
 言ってしまうのなら、オーズにバックアップを与えるという以前の契約内容を履行しているに過ぎない。
 それは、相手に与えられた義務であって、こちらの腹を痛める要因にはならない。

 敢えて言うのなら、新子憧の身の安全だろうか。
 これを言われたら痛いが――それだって、須賀京太郎が戦うから命の危険があるなら下がらせろと言える。
 こちらから相手の義務を取り消してやる“形”となるのだから、表面的には感謝こそすれ指摘はすまい。
 この時、新子憧がどんな事情で戦っているか。
 それが、敢えての危険要素だ。京太郎がなんと言っても彼女が戦い続けるといったのならば。
 そこからは感情論の水の掛け合い。落としどころが見つからない不毛な言い合いと化す。


 この最後のパターンが、敢えての突かれたら困る点。
 それ以外は、どうとでもなる。



京太郎「その分、俺たちはセルメダルを使う」

京太郎「だから、利率を変えたとしても――『グリードが強力になったその分俺たちはセルメダルを使わなければいけないから』」

京太郎「その、俺たちが使う分で、十分な量を重点はできるんではないですか?」


 更なる追い込み=ここで決めると言う合図。
 その意図を、相手にも伝える為の行動。


 そう、あの“穴”だってのも――。
 あれは相手の面目を立てる為に用意した、スケープゴートと化せる。
 せめて一矢を報いた。穴を埋められた、という言い分が立つのだ。

 だから、敢えていうなら京太郎の考える落としどころとは、そこである。
 相手に選ぶ自由が、自らの意志で指摘させたという体を取りながら。
 実質的には、そこが京太郎の思い描いた絵図。


 だから、京太郎のこの言葉に対して、穴があるといってそれを修正すればそこで終わりだ。
 或いは穴を埋めた上で利率を引き上げられても、できて6:4。それ以上は不可能。
 こちらも、今までに比べたらセルメダルの獲得が減るが――コアメダル2枚と引き換えなら、安いもの。
 どちらにしても、ここで京太郎が貰う。以前よりも収穫があったというのは確定するのだ。


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