過去ログ - 【咲安価】 京太郎「……変、身ッ!」 3クール目【仮面ライダー】
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80: ◆B6xkwd67zxGJ[saga]
2013/02/12(火) 02:21:33.82 ID:XWSaY3ZAo

会長「なるほど――確かに君の言う事にも一理ある! 素晴らしい!」


 勝った。
 そう確信した、その時だった。

 突如として、電話が鳴り響く。
 嫌な予感がする。同時に、ある種。この場が動く。そんな気がした。


会長「――ああ、私だ。なるほど……素晴らしい!」

会長「新たなるカンドロイドの誕生を祝おうではないか! ハッピーバースデイ!」


 カンドロイドの誕生。
 これだけでは、別にどうにもならない。
 残っているセルメダルで研究していた。そう言われたらおしまいだ。
 どちらも、それ以上は手札として使う事は出来ない。それだけの話。
 だが――


会長「――ふむ、という事で須賀君。君に話がある」

京太郎「……なんでしょうか」

会長「まず、君との契約に穴があった……と言う話だ」


 来た。
 心臓が高鳴り、首のあたりが焦燥感が包む。
 ここさえうまく切り抜けられたのなら。最小限の被害で、最大限の利益を得られる。

 ――失敗するなよ、須賀京太郎。

 ――焦るな。笑うな。態度に出すな。悟られるな。自然な反応をしろ。

 ――ここさえ凌げばそれでいいんだ。


京太郎「……ええ、その――ようですね」

会長「まず、その穴を埋めたい――私はそう考えるんだが、君はどうかね?」

京太郎「俺もそう思います……お互いに協力するんだから、そんな事があったら困る」

京太郎「あの状況で、契約を急に迫られて動転していた為でしょうけど……そんな事があったなんて」

会長「戦闘中に使用した分という事だったが、具体的には定められていない」

会長「これは拙い! セルメダルを相手に投げつけた事も、使用したと言えるからね」

京太郎「まあ……そんな事、やらないでしょうけど」

会長「だが、契約書である以上は厳密に決める必要がある……そう私は考える」

会長「君も、そのつもりで契約書を用意したのだろう?」

京太郎「……確かに」

会長「それから、君が倒したヤミーやグリードについてという話だったが」

会長「元はと言えばあれのときの会話の流れでは――倒して手に入れたメダルの話だったはずだ」

会長「それから、戦闘中のセルメダルの使用の話について君が言及し、その後に契約書を作る事となった」

京太郎「……ええ」

会長「あの文面では君が――須賀京太郎“のみ”が倒したグリードやヤミー。そう読み取れる」

会長「あれを、須賀京太郎が手に入れたセルメダルへの変更」

会長「それから、戦闘中に使用したとは――カンドロイド・メダジャリバー・ライドベンダーなどに限定したい」

会長「ここまではいいかな?」


 ――ここまではいい、筈だ。
 だが、何故だろうか。嫌な予感が拭えない。利率の交渉でも、このままの勢いで押し切られそうな気がする。


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