過去ログ - 【咲安価】 京太郎「……変、身ッ!」 3クール目【仮面ライダー】
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958: ◆B6xkwd67zxGJ[saga]
2013/02/16(土) 17:10:27.65 ID:+ka+IpTDo
>>956の判定:52(京太郎の勝利)

京太郎「……ねぇな」

哩「なんと?」

京太郎「気に食わねぇ……っつったんだよ」


 相手には実力がある。そして目的がある。意志がある。
 それは京太郎にもわかった。
 だけれども――だ。

 実力があるライダーは大勢いる。
 目的があるライダーも大勢いる。
 意志があるライダーだって大勢いる。

 それは、京太郎も含めてだ。


 その復讐の内容に、京太郎は立ち入れない。
 他人がどう思っているか、どう生きているかなんて――そんな事に介入できるほど京太郎は強くも、偉くもない。
 誰かの人生に足を踏み入れると言うのは。
 その人の荷物を共に持ってやる――少なくともその責任がある――という事だ。
 自分の分だけで精いっぱいの京太郎には、そんな真似はできない。

 だから――そう、言うしかない。
 いつかドーパントと戦ったその時のように。
 ただ、京太郎はこう感じた。こんな気持ちを覚えた、と。

 相手が自分の都合を押し付けるのならば。
 京太郎だって、自分の感情を露わにする。それだけだ。


京太郎「さっきから黙って聞いてりゃあ」

京太郎「弱いだの退けだの、折るだの殺すだの好き勝手言いやがって……」

京太郎「確かに俺が弱いのは事実だけどな――それでも」

京太郎「弱い奴がいつまでも、やられない……黙ってるなんて思ってるんじゃねえよ。てめえ」

京太郎「意味のわからねー事を一方的に話はするし」

京太郎「てめーらから仕掛けといて、邪魔だとかなんだとか」

京太郎「ここまで言われてブチ切れねーヤツがいると思うか? 居るわけねえだろ」

哩「……っ」


 この時の京太郎から発せられた気は。
 王を統べる王の中の王そのものであったし。
 また、己自身の臆病さを塗り消すほどの苛烈な激情であったし。
 それは、怪人と戦う時の――人を護る時に立ち上がる彼のそれと、同じであった。

 押さえこんだはずの上体が持ち上がる。
 須賀京太郎の双眸が、哩の鼻先まで近づいてくる。


京太郎「なによりも――だ」

京太郎「何が目的にしても、たった今お前らだけじゃ手に入らない情報が来ただろ」

京太郎「別に仲良くしようとか、そんな事言うつもりはねーけどさぁ」

京太郎「あんたらがそんな態度だと、てめーら自身の目的も果たせねえだろうが……!」

京太郎「自分らの態度が一番足を引っ張ってるとか、邪魔だとかは思えないのかよ」

京太郎「やりたい事、自分自身で台無しにしてんじゃねーよ。おい」


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