過去ログ - 【咲安価】京太郎奇怪綺譚：九巻目【都市伝説】 -SS速報VIP

過去ログ - 【咲安価】京太郎奇怪綺譚：九巻目【都市伝説】

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161:1[saga]
2013/02/12(火) 01:15:13.71 ID:KC87cgxjo
光が膨らみ、弾け、収束する。

その一瞬の間に、光は目まぐるしく変化する。

そして泡沫の如く、霧散した光の中から現れたのは───

『一人』の、少年だった。

誰が見ても分かる。
世界を揺るがす熱量が、世界を照らし尽くす程の光が、世界を変えられる程の力が、今彼の手中にある。

先程までとは、『存在の重み』が違う。
それは例えるなら、宇宙において絶対的に重たい物は、それだけで空間を曲げてしまうという法則を体現するかのように。

有り余るその力が、暴走も一人歩きする事もなく、人の手に収まっている。

それがどれだけ凄まじい事か。

無限の広がり。
無限の大きさ。
無限の可能性。

それら全てを同時に感じさせる、そんな光が世界を通して浸透する。

その中心に立つのは、間違い無く彼。　……いや、『彼ら』。

そして『五人』が『一人』になったという、その意味は。

この世界で一番早く、この場所に居た彼女が理解した。

宥「……よ、四人――ッ」

宥「『四人同時格納』―――！？」

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