過去ログ - マミ「私は……守りし者にはなれない……」 牙狼―GARO―魔法少女篇 第三章
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51: ◆ySV3bQLdI.[ saga]
2013/02/23(土) 04:36:33.53 ID:BGorv0Bko

「あたしは"あの人"に手を握られただけの方が、ずっとずっと恐ろしかった……!」

「え……?」

「だから変かもしれないけど、あの人から逃がしてくれて逆に感謝してるくらい。
少なくとも、握った手を解いた男の人からは悪い感じはしなかった」

 今度はマミが取り残される番だった。
 さやかとの温度差についていけない。何を言っているのか、理解はできても共感できずにいた。

「あの人の手、まるで死人……ううん、氷みたいに冷たくて凍えそうだった。
強く掴まれたんじゃない。ただ軽く触られただけなのに、怖くて声も出せなかった。
もしも、あの人にどこか連れて行かれそうになっても、あたし抵抗できなかったと思う。
そうなってたら、きっと今頃あたし生きてない……」

 思い出すだけで恐怖が蘇るのか、さやかの身体が震えだす。
 両腕で自分を抱き締めて、それでも彼女は止まらない。
勢いのまま吐露する。マミが、最も恐れる想像を。

「一昨日、あのモールの暗闇で会った不良と同じ雰囲気だった……。
あの魔法少女、誰かと間違ったみたいだったし、もしかしてあの人が――」





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