過去ログ - マミ「私は……守りし者にはなれない……」 牙狼―GARO―魔法少女篇 第三章
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◆ySV3bQLdI.
[ saga]
2013/03/06(水) 03:02:54.15 ID:7WDhRFYso
こんな情けない顔を知らない男性に晒していたなんて。
慌てて自前のハンカチで顔を拭う。
拭いている最中も顔面は朱に染まり、火が出そうなくらい恥ずかしかった。
「それで、マミちゃんはどうしてここに?」
どうして泣いていたかは訊かれない。彼なりに気を遣ってくれているのだろうか。
その気配りをありがたくも恥ずかしく思いつつ、マミはぽつりと答える。
「どうしてって、人を待ってるんです」
「へぇ、誰を?」
零が追及した直後、
「……そんなの、あなたに関係ありません」
ツンと無愛想に、マミは顔を背けた。
せっかく気遣いのできる人だと思ったのに、踏み込んでくるなんて。
そんな落胆もあれば、待ち人が本当に来るのか不安からの苛立ちもあった。
「ごめん。怒らせたなら謝るからさ。機嫌直してよ」
「別に、もういいですから」
実際それほど怒っていなかった。怒るほど興味がなかった。
目下、マミの関心は夕木命にしか向いていなかったからだ。
にも関わらず、零は一人で話し続ける。
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