過去ログ - 【安価・コンマ】境界線上のホライゾンTRPG【19】 -SS速報VIP

過去ログ - 【安価・コンマ】境界線上のホライゾンTRPG【19】

↓ 1- 覧 板 20

731: ◆2BKUj1MfpU[saga]
2013/02/17(日) 02:49:22.41 ID:QPsBqD/po
>>721
あなた達は一通り市街地を回ると、ロンドン塔へと帰って来ていた。

メアリ？「全く、お前は一体何がしたかったんだ」

「さぁね。俺にも解らんよ」

窓から差し込む夕焼けが、部屋の中をオレンジに染め上げた。

メアリ？「……私には妹がいるんだ」

「妹……ね。似てるのか？」

メアリ？「そっくりだよ。なんてったって双子だからな」

「そりゃすごい」

メアリ？「だろう？妹は英国のお偉いさんでな、私の処刑の実行に関与しているんだ」

「それはまた……」

メアリ？「でも、各国からの圧力もあって、処刑自体は実行されなければならない。お前ならどうする？」

「……処刑しない」

メアリ？「国よりも個人の命を優先するのか？」

「……失われた肉親は帰ってこないんだ」

メアリ？「お前……」

「俺は大切な人を失う位なら国ぐらいは捨てるね」

メアリ？「……なら、残された国はどうすればいいんだ？一人の命と、国民大勢の命、どちらが大切なんだ？」

「俺の大切なものさ」

メアリ？「ならば、お前は国民を見捨てるのか？」

「いいや……国民が大切だったら、両方守るさ」

メアリ？「それが無理だったら？」

「無理でもやる」

メアリ？「出来なかったら？」

「出来なくてもやる」

メアリ？「無理だっ！無責任すぎる！」

「……大切な物を諦める方が無責任なんじゃないのか？」

メアリ？「……っ！？」

「本当に大切なら、諦めないで最後まで足掻くべきだ、と俺は思うね」

そう言うと、あなたは窓枠に足をかけ

「……じゃあな。お嬢さん」

メアリ？「待てっ！？」

彼女の制止も聞かずに、窓から飛び降りた。

あなたの居なくなった部屋で、彼女は独り――

メアリ？「そんなの……無理だよ……」

<<前のレス[*]｜次のレス[#]>>

1002Res/206.57 KB

↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。

VIPサービス増築中！
携帯うpろだ|隙間うpろだ