過去ログ - ネミッサ「デビルサマナー鹿目まどか 対 魔法少女鹿目杏子」まどか「戦うの?」
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228: ◆sIpUwZaNZQ[saga]
2013/04/14(日) 22:37:57.14 ID:7lL9Z2vO0

「嫌われてる? まどかさんに?」

マミの部屋でお茶を啜りながら頷くネミッサ。相も変わらず持ち手を
持たず、ふちをもって紅茶を飲む。

「まどかさんがねぇ」

「信じてないわね……、アタシも信じられないけどさ」

杏子が養女になり苗字が変わって以来、マミは二人をそれぞれ
「杏子さん」「まどかさん」と呼ぶようになった。距離感が変わった
というよりは、苗字が同じになったからというだけだ。けれども、
杏子は名前を呼んでくれるようになって、ちょっと嬉しそうだった。

「あまり気にしなくていいんじゃない? あ、でもひょっとして」

思い当たることがあるのかマミが言いよどむと、ネミッサは身を
乗り出してきた。ネミッサとしてはまどかはとても大事な友人だ。
そして何よりその無償で無限の優しさは、時に危うさを含むものの、
一人の人間として尊敬できるものだと思っていた。

だから彼女は思う。危うさの部分を自分が守ってあげられたら、と。

「そのマナーを無視するのは改めたほうがいいわ。
まどかさんのおうちは、結構しっかりしてるから」

杏子がマナーに四苦八苦するのを知っているマミはそうたしなめる。
飲もうとしたティーカップを持ち替えると、ちゃんと取っ手を持って
口に着けた。
ネミッサはマナーを知らないわけではない。知ったうえでその通りに
やるのが嫌なのだ。だから、マナー知らずの人間よりたちが悪い。

「ひょっとして結構気になってた?」

「そうね、娘の無作法は、母親の責任ですもの」

ブッ、と吹き出すネミッサ。じとっとした目でマミを睨む。
けれどもマミは涼しい顔でやり過ごし、紅茶を飲んで受け流した。
ここは、マミの勝ち。



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