過去ログ - ネミッサ「デビルサマナー鹿目まどか 対 魔法少女鹿目杏子」まどか「戦うの?」
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280: ◆sIpUwZaNZQ[saga]
2013/05/05(日) 22:00:00.43 ID:Vc5e54U90

マミと彼との結婚が決まった日、ネミッサはマミの家を出た。
二人の住まいはあの部屋だったから。
当初彼はかなり渋っていたが新居が簡単に用意できるわけもなく、
またあの部屋を手放すのもマミが躊躇ったため、自発的にネミッサが
出ることにした。

「ごめんなさい、ネミッサ」

「いいってば。アタシが長居しすぎたのよ」

あれからかれこれ十年は経つ。ネミッサは『葛の葉』で用意された寮の
ような借家に住むらしい。そこは家具が備え付けられているため、
家具や家電にこだわりのないネミッサにはありがたい限りだった。

段ボール三箱に納まるコートや大き目のバッグに納まる衣類。彼女の
私物はそれくらいなものだ。
食器類は箸ですらおいていくとのこと。当初は捨てるつもりでもあった
らしくマミを仰天させたが、すぐに思い直したそうだ。

「次遊びに来た時に使うから、取っておいて」

そんなさばさばした物言いに、彼の方も気に入ったらしく同意していた。

「いつでもいいよ。ネミッサはマミの大事な人なんだから」

彼は二人の事情を知っていた。
マミがどれだけネミッサを大事にしているか。
ネミッサがどれだけマミを大事にしているか。
だから快く迎え入れるつもりだった。

どれだけ、彼女が相手を愛しているか知っているから。

ときに、彼が敵わないと思ってしまうほどに。



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