過去ログ - ネミッサ「デビルサマナー鹿目まどか 対 魔法少女鹿目杏子」まどか「戦うの?」
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413: ◆sIpUwZaNZQ[saga]
2013/06/23(日) 19:53:13.21 ID:CgPrE9Oh0

【たましいのあんそくちへ】その五

その毒で全体の魔法少女が折れたわけではない。むしろほとんどは
それをある種当然と思っていた。何しろQBは真実すべてを言わない。
これまでの経験上わかりきったことだからだ。
だから、その毒にまともに反応し動揺したのは一人だけ。

ネミッサ。

彼女は魔法少女の力はあるが、そのものではない。そのため契約自体の
経験がなくQBの毒に慣れていない。付き合いがないわけではないが
完全に事務的な流れでしかない。だからそれをもろに受け止めてしまった。

その証拠に、周囲から見える巨体のティアマトとシュウが姿を消す。
彼らを支える魔力と集中力が途切れたためだ。極低温の嵐が無くなり
リボンの氷が解ける。リボンの伸縮性が辛うじて切断を防いでいるが
上昇してしまうのは目に見えていた。

その様子に顔色を変えたのはマミだ。一瞬QBを睨みつけると無言で
スレイプニルに指示を出した。それを受けて嘶き走り出す。
マミの指示通り、夜の使い魔の真っただ中に向けて。

ネミッサはその事実を知らなかったわけではない。むしろQBから直に
聞いていた。だがそれを決戦前に公表することを控えた。それは
組織的な判断でもあったし、ネミッサも同意したことでもあった。
皆をだましていた。その一事をもって、彼女は動揺してしまった。

だが、だからマミが言わなくてはならない。あの時の様に。

(もう! いつも何でもかんでも一人で抱え込んで!)

マミは怒っていた。



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