過去ログ - ネミッサ「デビルサマナー鹿目まどか 対 魔法少女鹿目杏子」まどか「戦うの?」
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◆sIpUwZaNZQ
[saga]
2013/06/30(日) 21:35:10.03 ID:ERNINybM0
本体たるさやかの武器は自前のサーベルではない。両腰に落とし差しに
しているレーヴァティンとランスロットの剣だ。両手でも困難な長さと
重量のそれを軽々振り回し、使い魔を殲滅する。素早い動きのため
中空に取り残される炎の剣の残り火が、周囲を照らす。
その姿は松明を掲げる自由の女神にも似て、先導する女神のごとく
さやかを彩った。
「さやかさんに続けぇ! サマナーさんに使い魔を近寄らせるな!」
ユニットの隊長が叫び使い魔を押し返す。一筋縄ではいかない物量は
決して油断できるものではない。だがそれでもなお後詰の部隊たちは
ヤソマガツを操るサマナーのため、防衛ラインを崩さない。
「おい、お嬢ちゃん。これが終わったらカフェーにでもいかないか」
「……オゴってくれるならいいですよ」
「コラコラ! ナンパなんかすんなぁ! この子らはあたしの嫁だっ!」
さやかが軽口と共に現れ、空中ブランコの使い魔を真っ二つに斬る。
地上に意識を回すあまり頭上が手薄になってしまったのだ。
「あんまり無駄話してると、こわーい先輩に怒鳴られるよ!」
”聞こえているわよ美樹さやか!!!”
間髪入れずほむらの念話が響き、一体の魔法少女の脳内に衝撃を与える。
耳鳴りにも似た残響が、さやかの脳内にも残った。
だが、それが皆の緊張を少しほぐしたのだろう、肩の力が抜けた部隊は
冷静に戦闘に参加した。
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