過去ログ - ネミッサ「デビルサマナー鹿目まどか 対 魔法少女鹿目杏子」まどか「戦うの?」
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450: ◆sIpUwZaNZQ[saga]
2013/07/13(土) 00:47:17.89 ID:wMXdjl1Q0

はっとするほむらの顔。横で微笑を絶やさないまどか。状況がわからずとも
笑って受け止めている三人の前で、二人は近づき手を取る。

「やったよね。アタシ。やれたんだよね……。アンタを救えたんだよね」

「あっ……あ、当たり前じゃ……ない……」

それだけ言うのがやっとだった。二人抱き合う。

「ありがとう……、ありがとうネミッサ……。頑張ってくれて……ありがとう」

百年越しの悲願。それをネミッサに押し付けてしまったほむらの心境はいかばかりか。
ネミッサの望み。それはほむらの救済。だがそれはただの同情心からでは
ない。桜井を手にかけたネミッサが人を救うことで、人を救うことができると
他ならぬ自らに証明することだった。
だからこれは、ネミッサ自身を救う、ネミッサ自身のたたかいだった。

力なく、二人とも膝から折れてしゃがみ込む。互いの耳元で絶叫にも似た
号泣が響き渡る。

「「ううう……。うぁあああああああああああああああああああっ!!!」」

恥も外見もなく、周囲の魔法少女や仲魔たちが見守る中二人は泣きはらした。

「わ、私のせいで……マミさんと……離れ離れになって……。
ごめん、ごめんねネミッサ。……私を……ゆるして……」

「そんなことないよ! みんなたすけにきてくれたじゃん!
手伝ってくれたじゃん! みんなに会えて、アタシ……嬉しかったっ!」

それを見ていた魔法少女たちもまたすすり泣く。自分たちが憧れる英雄に
助力を求められ、その悲願に協力したから。そしてたった今、その悲願を
成し遂げて泣き崩れる英雄を見てしまったから。

すべての魔法少女の涙を暁が清々しく照らす。



彼女らは魔法少女史上に残る最大の魔女、
その撃破という偉業に、ついに成功した。



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