過去ログ - ネミッサ「デビルサマナー鹿目まどか 対 魔法少女鹿目杏子」まどか「戦うの?」
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469: ◆sIpUwZaNZQ[saga]
2013/07/21(日) 22:01:15.66 ID:NxGJIQe/0

ネミッサの表情が歪む。耐えようとしてた努力も空しく崩れていく。
歯を食いしばり、腹に力を入れて、何とか笑おうとしても、できない。
足が震える、膝が笑う、倒れ込みそうな体をマミに支えられてやっと
立っている。

「……リ、リーダー?」

「そうだよ。ずっと君を見ていた。ずっと頑張っていたね。ありがとう」

「ウソ、ウソよお礼なんて……。アタシが何度もアンタを殺したのよ……?」

「……あれが僕の望みだったんだ」

「助けたかったのに、助けられなかったのに、お礼なんて言われるはず……」

「あの時の僕には生きる意志がなかった。僕が悪いんだ。
だから、重荷に感じることなんかないんだよ」

ぼろぼろと双眸から涙が毀れる。いやいやをするように首を振る。
スプーキ―の言葉を受け入れられないほど、彼女は苦しみ傷ついていた。
かつて、杏子が苦しみのあまり優しさや慈悲を受け入れられなかったように。

「……辛いことをさせてごめん。もう、君は、苦しまなくていいんだ」

「うあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……
……あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛〜〜〜!!!」

その言葉を皮切りに、ネミッサは泣き崩れた。いつもの澄んだ声ではない。
喉の奥から絞り出すような、苦々しい声色で。

「ごめん、ごめんなさいリーダー! 諦めて! 見捨てて! ごめんなさい!
アタシはホムラちゃんみたくなれなかったの! 
お礼なんて言われる資格ないの!」

膝をつき、顔を地に押し付けながら号泣した。地に落ちるほどの涙を
流しながら。贖罪の涙を流し続け、嗚咽を上げるしかなかった。
その苦悶の姿勢に、誰もが声をかけることができなかった。
それは彼女が長きにわたる抱え込んだ、悔恨の現れ。



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