過去ログ - ネミッサ「デビルサマナー鹿目まどか 対 魔法少女鹿目杏子」まどか「戦うの?」
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◆sIpUwZaNZQ
[saga]
2013/07/21(日) 22:03:13.87 ID:NxGJIQe/0
未だ涙を流し嗚咽するネミッサに、『まどか』が近づく。それは女神の
慈愛にも似て、優しく大きく柔らかな翼でネミッサとマミを包み込む。
ネミッサが感情をため込む少女だということを知っていた。だからここで
すべての感情を吐き出させたいと思った。
「ねえ、ネミッサちゃん聞いて。『私』と宇宙と、皆の宇宙の違いを」
ネミッサの耳元で呟く。だがそれは全員にも聞こえるように言った。
皆の注意を大きく引いた。
それを伝えるのが、皆を、ネミッサを連れてきた目的だった。
「それはね、【運命】が変えられるかどうかなの。『私』の宇宙は
運命を変えられないの」
だから『ほむら』が何度ループしても『まどか』は魔法少女になり、
ループの原因になっていた。『ほむら』の不幸はそこにあった。だが
諦めない意思は、『まどか』の素質を高め、世界の理を変えるまでに至った。
だが、こちらの宇宙は違う。マミは生き残り、さやかは魔女から復活し
杏子は皆と和解するに至った。そして、まどかは魔法少女にすらならずに
すんだ。
「でもそれは、ものすごく大変なことのはずなの。
ほむらちゃんとネミッサちゃんが時間を何度も巻き戻して
やっとってくらいに」
そもそも、ネミッサはあの日あの時あの場所で、マニトゥと共に滅びる
定めだった。そこから逃げ出すことが運命の変わる分岐点。
スプーキーを助けると願い繰り返した果てに運命から逃げることができた。
本来ならば交わるはずのない、ネミッサとほむら。だが時間を繰り返しが
天文学的な出会いの確率を徐々に引き上げた。その結果出会った二人が
ついに絡みついた。
そののちに始まるネミッサによる時間の巻き戻しが、今度はまどかの
運命を変えるに至った。
「でもね、契約すること自体は変わってないんだよ。
相手がキュゥべえか、白山さんか、ってだけで」
所謂ペテンに近い解釈だ。さやかのために契約する、という事実は
変わっていない。契約相手がわずかに変わっただけことだった。
それだけ運命を変えることは困難なのだ。
「スプーキーズの皆や、『葛の葉』の皆さんが頑張ってくれたから。
何より、ネミッサちゃんが頑張ってくれたからだよ。
ネミッサちゃんの天海市での頑張りは、ぜんぜん無駄じゃないんだよ」
その言葉にネミッサは再び声を上げる。慟哭が彼女の心から悲しみを
押し流すまで。
まどかは『まどか』の言葉を追認した。その話をきっと前世で
憑依したときに聞いていたのだろう。他の誰もが驚く中、
まどかだけが受け入れていた。
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