過去ログ - ネミッサ「デビルサマナー鹿目まどか 対 魔法少女鹿目杏子」まどか「戦うの?」
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472: ◆sIpUwZaNZQ[saga]
2013/07/21(日) 22:03:44.66 ID:NxGJIQe/0

「ごめんまどか、正直全くわかんない」

杏子も同意見なのだろう。あいまいな表情を浮かべるしかなかった。
ただわかることは、ネミッサの最初の努力があってこそだということだ。
それを聞いて、彼女は少し救われたのだろうか、肩で息をしながら、
絞り出すように尋ねる。その余裕はできたようだった。

「そ、そっちの世界の『アタシ』と『リーダー』は?」

ようやく泣き止んだネミッサの問いかけ。それはパンドラの函。覗いては
ならない深淵の闇。言いよどむ『まどか』にスプーキーが応じる。 
それはネミッサがほむらに告げたのと同じ、告白。

「それは僕が話そう。……君はマニトゥと共に消え去った。
僕はレイさんに助けられて……、生き残ったんだ」

『麗鈴舫』が治療と魂の分離を行ったらしい。怪しげな術と笑っていたが
それゆえ、一命を取り留めたとのこと。それがあの宇宙での運命だったと
いうのだ。
その言葉にネミッサは、涙でべとべとだった顔を上げ叫ぶ。

「じゃぁそっちの方が良かった! リーダーが生きてる方がいいよ!」

感情に任せ、ネミッサが吼える。
それまで黙っていたほむらは、正確にネミッサの次の言葉を読んだ。
なぜだかわからない。だがはっきりとわかった瞬間、怒りに任せ歩み寄る。

「アタシが死んでも、リーダーが……」

ネミッサの頬を強かなほむらの平手が打ち、それが言葉を遮る。
その手で胸ぐらを掴み怒鳴りつけた。ほむらの目には涙が浮かんでいた。

「今何を言おうとしたの!? 貴女のおかげで私たちは救われたのよ!
それを……『死んだほうが良かった』とでも言うつもり!?」

無理やりネミッサを引き起こし、吊るすように持ち上げる。怒りの感情の
ままに。だが、その目の奥に光るのは、憐憫。

「……ふざけないで! 貴女がいなければ私はまどかを救えなかったのよ!!」



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