過去ログ - ネミッサ「デビルサマナー鹿目まどか 対 魔法少女鹿目杏子」まどか「戦うの?」
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474: ◆sIpUwZaNZQ[saga]
2013/07/21(日) 22:06:46.19 ID:NxGJIQe/0

「私はマミさんに免じて許してあげる。だからさ、もう、泣かないでよ。
あんたは私の、私たちの恩人なんだよ?」

「だから、死んだ方がいいなんて言わないで、ね?」

涙に頬を濡らしながらようやくネミッサは立ち上がる。しゃくり上げる
ままマミに手を握られていた。それはまるで親に見つけられた迷子の
ような頼りなさだった。

「うん……、ゴメン、みんな。ゴメン……」

彼女の強がっていた仮面が、溢れる涙と共にはがされていく。彼女もまた
マミのようにほむらのように、強がっていたのだ。

「それにしても、ここどこ? 説明されてわかる自信ないけど」

空気を換えようと発したさやかの疑問。それももっともだ。何しろ普通に
ここの説明などされていないのだから。

「それに、ここに皆を呼んだのは? ネミッサのことがあったから?」

「ここは、【魂の安息地】と呼んでるところだ。現世を生き抜き、
死ぬべき時に死んだ魂が安らぐ地だよ」

スプーキーはこともなげに言う。ここに集まった魂は安らぎを得ながら
新たな転生のときを待つのだという。安らぎの歌、その懐に抱かれながら。

「ここがビジョン・クエストの……」

ここには魂の記憶が蓄積されている。レッドマンやその役目を受け継いだ
スプーキーは、求める魂の記憶を探しだし、力ある魂に見せることができた。

「彼女はここにはかかわりがないはずなんだけどね。さすが神様だけあって
いとも簡単にここに来ちゃったんだ」

控えめにだが笑うスプーキーに『まどか』も照れ笑いだ。
だがそれがどれだけすごいことか、皆にはピンとこない。

「へへ、皆がすっごく頑張ってくれたから、頑張ったみんなに、
私が会いたかったの。だから頑張ったんだよ」

ぐっ、とガッツポーズをして『まどか』は得意げに笑った。



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