過去ログ - ビッチ・2
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167:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/04/01(月) 22:18:38.28 ID:D0y2i/Rfo

 確かに明示的に命令はしていない。でも、あいつらはあたしが池山に対して不信感を抱
いていることを知っていた。これはあたしのミスなのだけど、池山が命令どおり明日香を
襲わなかったこととか、玲子を犯さなかったことに対するあたしの苛立ちを、あいつらは
察していたようだ。そしてあたしに媚びるつもりだったのだろう。駅前で池山を発見した
ユウトたちはあたしが止める間もなく、池山に絡み出したのだ。

 池山はユウトたちでは相手にならないほど強かった。追い詰められたユウトは最後には
ナイフを出して、得物を持っていない池山を刺したのだった。全てはあたしに気にいられ
たいための行動だった。それは結局あたしが自分の意図をあいつらに無防備に見せていた
ということなのだ。

「有希が命令したのだとは思っていない。でも、部下が勝手に暴走したのならそのときお
まえはどうするべきだったんだ?」

「・・・・・・黙ってその場を離れる」

「何でそうしなかった」

「パパのお仕事の邪魔をしてごめんなさい。でも今日は本当に突然にあいつらが暴走した
んだよ。逃げるとかその場を離れる余裕なんてなかったの」

 池山のことが心配だったなんてパパには絶対に言えない。

「・・・・・・そうか」

「ごめん」

 相変わらず渋い表情のパパにあたしは抱きついてキスをした。パパの表情が緩んだ。

 あたしは、突然にあたしの身体に這わされたパパの手に抵抗しなかった。今日はパパに
迷惑をかけたことを認識していたからだ。あたしを警察署から連れ出すためにパパがいっ
たいどんなコネを駆使して、誰にどれほどの借りを作ってしまったか想像もつかないくら
いだった。

 だから今日はパパのあたしに対する欲望に素直に従ってあげよう。少しだけなら積極的
になってあげてもいいかもしれない。パパの手があたしの富士峰のセーラー服の裾を捲り
あげた。あたしの素肌を冷気が包んだけど、それを気にするより早くパパの暖かい大きな
手があたしの剥き出しにされた肌を乱暴に愛撫し始めた。

「パパ・・・・・・もっと優しくしてよ」

「悪かった」

 この言葉をパパから引き出したときはもうあたしの勝ちだった。あたしの素肌を愛撫し
始めた時点でパパはあたしに文句をいう権利を失ったのだ。それはママが亡くなって、あ
たしがパパの恋人になってからずっと続いてきた我が家のルールだった。

「高速に乗ります」

 運転手さんが後席のあたしとパパの様子に気がついていただろうけど、いつもと同じよ
うにそれを無視してそう言った。


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