過去ログ - ビッチ・2
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378:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/09/28(土) 22:39:12.21 ID:mxiU2Byio

「おい博之。おもてのバイクを裏に廻しとけ。さっきどこかのガキが弄ってたぞ」

「マジすか。ちょっと行って来る」

 池山が慌てて店の外に出て行くと、入れ替わりに渡がカウンターに座った有希の前に来
た。

「有希ちゃんさ」

「はい」

「何で君みたいな子が博之と一緒にいるのか知らないけど」

「けど、何ですか」

「念のために言っておくけどさ。あいつには明日香っていう彼女がいるからね」

「・・・・・・本当ですか」

「うん。あいつはそういう奴だから。彼女のことは大切にしておいてその辺で捕まえた女
の子と・・・・・・言ってる意味はわかるよね?」

「渡さんは彼女はいるんですか」

「それは関係ないでしょ」

「渡さんも彼女がいても、あたしと遊んだりできる人なんですか」

 有希は上目遣いに渡を見た。

「・・・・・・俺には彼女なんかいないよ。いても君みたいな子どもを弄んだりなんかしない」

「あたし子どもじゃないですよ」

「中学生は子どもだよ」

 有希が楽しそうに何か言い返そうとしたところで池山が戻ってきた。

「渡さんバイク裏に廻しました」

「おまえ、酒飲んでるんだから今日はバイクは置いてけよ」

「大丈夫ですよ」

「駄目だったって言ってるだろうが」

 オーダーお願いしますという声が背後のボックス席のカップルの方から聞こえてきた。
渡は注文を取りにカウンターから出て行った。一人でこの店を切り回しているらしい。

「なあ」

 池山が珍しく真面目な表情をした。

「渡さんってああ見えて遊び人だし、結構ロリ入ってるしよ。おまえも気をつけた方がい
いぜ」

 この辺りがもう有希の限界だった。こいつは馬鹿すぎる。あたしに対して欲望を覚えて
その感情に正直に従っているにしても、それでもこいつは馬鹿すぎる。有希はもうそろそ
ろいいだろうと思った。最初から目標があってしたことなのだし。

「あなた、あたしのこと気になってるでしょ」

「へ」

 突然、今まで清楚な中学生だと思い込んでいた有希の冷たい声に、強面の池山が困惑し
たように有希を見た。その声に反して目の前の有希はやはり押さなく清楚な富士峰の中学
生にしか見えない。


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