過去ログ - ビッチ・2
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379:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/09/28(土) 22:39:43.20 ID:mxiU2Byio

「あたしの言うことを聞いてくれたらあたしもあなたの言うことを聞いてあげる」

「おまえ。何が言いてえの」

「簡単なことよ。あたしを助けてくれればいいの。そしたらご褒美をあげるから」

「いやその。ご褒美って」

「何でもいいよ。あんたの好きなことで」

「・・・・・・おまえ。いったい俺に何をさせたいんだよ」

「あたしのパートナーになってくれればいいのよ」

「どういう意味だよ」

「お金持ちになりたくない?」

「何だって」

「お金持ちになりたくない? なんならあたなのお友だちも誘ってくれてもいいんだけ
ど」

「意味わかんねえ」

「・・・・・・ねえ。ちゃんと説明してあげるから。どこか静かなところに行かない?」

「・・・・・・ここだって静かじゃか」

「そういう意味じゃなくて」

 そのとき池山の携帯が鳴った。有希に興味を抱いているであろう彼はその着信を無視す
るだろうと有希は思った。でも池山は着信の相手を確認すると、有希のことを無視してい
そいそと電話に出た。

「明日香か。昨日、はぐれたから心配してたんだぞ。おまえ、いったい何してたんだよ」

 明日香。渡さんが言うにはその女は池山の彼女らしい。

「おまえ、突然消えちゃうしさ。俺がどんだけ心配してたと思ってるんだよ」

 それからしばらく池山は何だか不服そうに明日香とかいう彼女の話を黙って聞いていた。
しばらくしてやっと彼は声を挟んだ。

「明日香さ。もしかしておまえ昨日、兄友と一緒にいなかった?」

「いや。切れるなよ。違うならいいんだって。ただよ、飯田がおまえと兄友が二人で歩い
ているとこを見たって言ってたから」

「待て待て。俺が言ってるんじゃなくてさ。わかったって。誤解ならそれでいいよ」

「・・・・・・泣くなよ。俺が悪かった」

「明日は会えるか?」

「ああ。合わせるよ。じゃあSPIDERで五時に待ち合わせな。ていけね。六時までここは開
いてねえや」

「うん。じゃあ六時にSPIDERでな」

 このとき有希は思った。こいつを抱きこむなら今夜のうちかもしれないと。

 それで思い切って有希は池山に抱きついた。


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