過去ログ - 兵士「髭を切れ！！」爺「断る！！！」 -SS速報VIP

過去ログ - 兵士「髭を切れ！！」爺「断る！！！」

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1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/02/14(木) 00:27:40.71 ID:DPumuznDO
兵士「何だと貴様！！彼の国で捕えられ我が国で収監される事になった以上、我が国の決まりに従わねばならんだろうが！！」

爺「ふん！貴様らのような華を捨て夷を着る島国の蛮族の言う事なぞ誰が聞くか！！」

通訳「……と申しております」

兵士「ﾑｯｷｰｯ！！」

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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/02/14(木) 00:35:34.45 ID:DPumuznDO
爺「そもそもだ！貴様らに下げるような頭なぞ持ち合わせてはおらんし、ましてや冠は我が体も同じ。蛮人の獄長ごときに下げては民族の恥となるわ！！」

兵士「何だと貴様！！」

爺「それに我が髭は首と同じ！！切るというなら我が首を切ってからにしてもらおうかの！！」ﾌｫｯﾌｫｯﾌｫｯ！！

3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/02/14(木) 00:38:12.67 ID:DPumuznDO
隊長「あー、お前ら何やっとるんだ？」

兵士「これは隊長！」ｻｯ

4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/02/14(木) 00:41:14.92 ID:DPumuznDO
兵士「こ、この者が余りに無礼なので、その……」

爺「ふんっ、人が猿に頭を下げる道理はなかろうに」

通訳(またえらい事言ってんなぁ……)

5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/02/14(木) 00:44:26.47 ID:DPumuznDO
隊長「……あー、その、だ。通訳の不味さからくる誤解だから、そのような事はしなくてもよい、と伝えてくれ」

通訳「……はあ」

兵士「そっ、そんな！？」

6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/02/14(木) 00:48:42.10 ID:DPumuznDO
爺「ふんっ、その様な事も理解出来ん通訳とはな！！所詮蛮族の通訳と言う事かの！！」ﾍﾟｯ！

通訳(やべえ、殺したくなってきた)

爺「それと、そこの猿にも、くれぐれも文明人たる我々に口応えしない様にしっかりと躾ておくようにな！！」

7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/02/14(木) 00:52:40.79 ID:DPumuznDO
兵士「隊長！何故あそこまで好き放題言わせておくのですか！？」

通訳(そうだそうだ)

隊長「……仕方ねえよ、命令だもん」

8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/02/14(木) 00:57:46.40 ID:DPumuznDO
―――

兵士「失礼します！」ｶﾁｬｯ

隊長「おう、爺さんの様子はどうだ」

9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/02/14(木) 01:00:21.78 ID:DPumuznDO
隊長「そりゃまた何でだ？」

兵士「はっ、我が国の食事を取るのは祖国への義を欠くと申しまして……」

隊長「……ふむ、参ったなこりゃ……」ﾎﾟﾘﾎﾟﾘ

10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/02/14(木) 01:06:48.91 ID:DPumuznDO
―――檻房

隊長「あー、もしもし」

爺「……なんじゃ、飼い主か」ﾌﾝｯ

11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/02/14(木) 01:09:19.73 ID:DPumuznDO
爺「蛮族の癖につべこべ道理を吐かしおって……」ﾁｯ…

隊長「食事は出来るだけ要望に応えるから、好きな物があれば言うように」

爺「……ふんっ」

12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/02/14(木) 01:14:32.88 ID:DPumuznDO
―――――

隊長「その後の爺さんの様子はどうだ？」

兵士「はっ！飯が不味いだの味付けが薄いだの文句を言いながらも全部平らげてます！」

13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/02/14(木) 01:18:11.74 ID:DPumuznDO
――――しばらくして

兵士「爺さん、面会だ！」

14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/02/14(木) 01:21:46.99 ID:DPumuznDO
―――面会室

息子「ああ、お父さん！会いたかったです！！」

爺「おお、息子よ！元気だったか！！」

15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/02/14(木) 01:26:25.69 ID:DPumuznDO
息子「ところでお父さん、蛮族どもからはどの様な仕打ちを？」ﾁﾗｯ

爺「おお、それは苛烈なものじゃった」

爺「ある時は民族の誇りを守る為に敢然と抗議し、」

16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/02/14(木) 01:33:48.28 ID:DPumuznDO
息子「なるほど！お父さんは蛮族どもから民族の誇りを守る為にあらゆる敢難辛苦に耐えておられるのですね！！」

爺「おうともよ！！」

兵士(何処がだああぁぁぁああ！！？)

17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/02/14(木) 01:40:53.92 ID:DPumuznDO
―――とある日

爺「暇だ」

兵士「そうか」

18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/02/14(木) 01:43:53.99 ID:DPumuznDO
――町中、喫茶店

爺「あー、疲れたﾔﾚﾔﾚ」

19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/02/14(木) 01:48:02.49 ID:DPumuznDO
女将「はーい、お茶と、これはサービス」ｺﾄｯ

爺「おお、すまんの」

女将「あらやだ、あんたみたいな有名人が贔屓にしてくれてんだからさっ」ｸｽｯ

20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/02/14(木) 01:52:48.81 ID:DPumuznDO
―――とある日

兵士「おい、爺さん」

爺「ん～、なんじゃ」

21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/02/14(木) 01:56:26.36 ID:DPumuznDO
――――

兵士「おーい、爺さん。飯……、どうした爺さん！？」

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