44: ◆ZtqCFQT/IFGa[sage saga]
2013/02/20(水) 19:00:13.88 ID:EKaXmusg0
J−5ホテル AM6:05〜
恭介「……はあ、なんなんだよ……これは……」
ホテルの一室にあるベッドに座り、ため息を付いた。
彼は次々と起こる、この怪現象に思考が追い付かないでいたのだ。
まず最初に起こった不可思議な現象、それはいつの間にか教室に連れてこられ
席に座らされていたことだ。
次に違和感を感じたのが、ほとんどの人間が教壇に視線を移し
まるで、あたかもそこに誰かがいるかのように耳を傾け、話しかけている者もいたのだ。
更に、周りにいた人達が次々と姿を消し、僕の視界が突然と変化し
教室から現在地であるこのホテルへと移り変わったのだ。
足元に置かれていたディバッグを見つけて、入っている物を確かめると
地図やらコンパスやら衣料品やらサバイバル用に役立つ道具が多数入っていた。
他には黒い宝石のような物や、ゴテゴテと装着品の付いたベルトやメリケンサックの様な物もあった。
恭介(玩具……なのかな?)
それらの扱い方は後回しにして、『バトルロワイアル ルールブック』と書かれた本に目を通すことにした。
『バトルロワイアル』その文字を見て恭介は、胸の鼓動が速くなる。
教室にいた時から付けられていた首輪にバトルロワイアル。
それらのキーワードで連想される物は一つ
一昔前に話題になった、中学生同士で殺し合いを行わされる残酷な内容の映画だ。
ルールブックに目を通していく内に徐々に理解出来た。
今、自分はその映画と同じ状況に置かれているのだと。
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